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総合ソリューションパートナー
第30号　2012年　3月
株式会社タカネットサービス
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>> 春夏秋冬 <<
トラック業界を取り巻く経営環境は以前にも増して厳しくなってきています。事実、業界新聞等の報道によると、株式を上場しているトラック運送会社の2011 年４月－12 月期の連結決算は、半数以上の企業が経常減益でした。背景には若年労働力の確保問題や燃料価格の高騰、さらには荷主の合理化要請に伴う収受運賃の下落といった様々な問題があったことはいうまでもありません。こうした状況から抜け出すには、文字通り、時代の流れを読んだ「成長戦略」の策定とともに、その「実践」が必要不可欠になってきます。さらに、それを推し進めていく「人材の確保・育成」が欠かせない、ということになります。企業経営には『言うは易し行うは難く』――などと、いつまでも考えず、兎に角、前に動き出す勇気が必要なのかも知れません。
◆デジタコ装着義務化／トラック業界は反対
現在、トラック業界では国土交通省と「タコグラフ装着義務化」の拡大を巡って意見が対立しています。このほど全日本トラック協会は「現状の運行管理体制を検証しなければならない」といった要望書を国交省に提出しました。行政側は車両総重量 3.5トン以上・８トン未満の車両についても「２、３年の猶予期間を設けて適用する」というものです。最終結論は流動的ですが、引き続き、注目していく必要があります。
◆三洋ロジを買収／三井倉庫
三井倉庫は、このほど家電業界の大手物流子会社・三洋ロジスティクス（本社・大阪市枚方市）を４月２日で買収することになりました。買収額は214 億円です。物流ファンドを介して取得したものです。三洋電機ロジは、三洋電機の物流子会社としてスタートし、かつてはジャスダックに上場していましたが、その後、廃止、投資ファンドに買収されました。三洋電機ロジの売上高は 416 億円（平成 23年３月期実績）

◆中型免許制度の見直し要望／全ト協
全日本トラック協会は民主党に対し「普通自動車免許に係る要件緩和に関する要請－中型自動車免許制度関係の要件見直し－」を提出しました。全ト協では「環境対策強化、低公害車の導入に加えて、輸送品質の確保、労働条件の改善に資する設備等の導入により車両の重量増加が著しく、普通免許で運転できる車両が減少しており、若年労働者の就業範囲を狭くなっている。普通免許の適用要件を、現行の車両総重量５トン未満から 6.5 トン未満への拡大をお願いしたい」と求めました。また「トラック業界への就職希望者がいても中型免許制度の導入により、２年間の経験が必要となり、直ちに運転業務に従事することができないことから採用を見合わせる事態も生じている」として、要望書を提出しました。
◆トラック業界は小雨模様／帝国データバンク
帝国データバンクはこのほど 100 業界・231 分野の 2012 年度の「天気予報」を発表しました。物流・倉庫・トラック輸送は「小雨模様」となり「前年度の反動増で国内輸送量は増加する見通しで、中長期的な国内市場の収縮を見込み海外展開が加速する」としています。ちなみに天気予報の分野別をみると快晴１、晴れ９、薄日 28、曇り 85、小雨 50、雨 41分野、雷雨 17 分野――などです。快晴となった１分野は「テレビ・ネット通販」業界でした。
◆エコカー補助金 3000 億円／政府
平成 23 年度第４次補正予算が可決､成立したのに伴いエコカー補助金は約 3000 億円となります。補助金の申請事務局は前回と同じく次世代自動車振興センターが行い、内訳は自家用自動車に 2781 億円、バス、トラック、タクシーの事業用自動車向けに 219億円となっています。ちなみに大型 90 万円、中型40 万円、小型 20 万円を補助します。2011 年 12 月20日から 13年１月31日の間に登録された車両が対象で申請締め切りは 13 年 2 月 28 日です。

≫編集後記≪

先日、かねてからお取引を頂いている中堅トラック会社の社長と意見交換をする機会がありました。いわく「経営トップに夢がなければ企業は発展しない。会社の成長戦略をしっかりと社員にしめさなければならない」と熱く語っていました。当社も取引先各社の「夢」が実現できるよう側面支援をしたいとの思いを強くしています。西口