総合ソリューションパートナー
第108号 2018年 9月
株式会社タカネットサービス
神奈川県横浜市西区みなとみらい3丁目6番4号物流企業の2018年4~6月期の連結決算が出揃い、多くが増収増益となりました。景気回復に伴う荷動きの活発化や、意欲的な運賃是正の取り組み、さらには業務の見直しによる効率化などが収益改善につながったようです。ただ、通期の見通しとなると「強気」と「慎重」の読みが交錯しており、売上高、利益の伸び率とも「小幅」なものを予想する企業が少なくありません。こうした中にあって業界を取り巻く経営環境はドライバーを中心とした人手不足、さらに政府の「働き方改革」の実現に向けた業務の見直しなど課題が山積しています。特に、中小トラック企業にあっては重大かつ喫急の課題であり「浮かれ」気分は許されそうにありません。利益が出ている今だからこそ次なる拡大・成長に向けて何をなすべきなのか考えるチャンスにしたいものです。
ロジネットジャパン(札幌市)はグループ内組織再編を図るために10月1日付で新会社「ロジネットジャパン東日本」を設立します。中核子会社の札幌通運(札幌市)から本州地区の全事業、子会社の中央通運(東京都)から営業窓口機能を分割し、新会社に移管し、来年4月1日に事業統合します。札通の本州地区部門はトラック輸送、倉庫・物流センター運営、一方、中通は危険品などを中心とした鉄道コンテナ輸送を得意としています。グループ内の管理・事務作業を集約することでコスト競争力を高めていくのも経営統合の目的です。
センコーグループホールディングスは加須PDセンター内に2号倉庫(埼玉県加須市)を竣工させました。5階建てで常温(延べ床面積2万4200平方メートル)と冷蔵・冷凍(2万7200平方メートル)に分かれ、常温をセンコー(大阪市)、冷凍・冷蔵をグループ会社のランテック(福岡市)が運営します。さらに危険物倉庫3棟を併設しています。加須センター全体は敷地面積10万5000平方メートルで、1号倉庫を含めた総延べ床面積は10万3000平方メートルで、グループでは2番目の規模を誇る大型拠点です。
特積み大手のセイノーホールディングス、福山通運2社の2018年4~6月期連結営業利益は前年同期と比べてともに2桁増となりました。セイノーは24%増の77億4300万円、福通は97%増の51億9900万円でした。景気回復を背景に貨物が活発に動く売り上げが伸びたことや、収受運賃の見直しなどが大きく寄与しました。売上高ではセイノーが4%増の1507億5500万円、福通は8%増の695億円でした。セイノーでは「安定した輸送品質を継続して担保するため利益重視の施策である適正運賃・諸料金・燃料サーチャージ収受などの交渉を継続して行ってきた」としています。
国土交通省はこのほどライオン流通サービス(東京都)、キユーソー流通サービス(東京都)、関光汽船(山口県下関市)、日本パレットレンタル(東京都)の4社による共同モーダルシフトの取り組みを物流総合効率化法(物効法)に基づく総合計画化計画として認定しました。これまでライオン流通、キユーソー、日本パレット3社は関東・四国・九州を結ぶ区間で、それぞれが片荷状態で陸路による製品輸送を行っていました。今後は内航輸送とトレーラ輸送を活用することでトラック運転時間を75%削減します。海運については関光汽船が窓口となり、オーシャントランスの東京-徳島-北九州航路を活用していきます。
全日本トラック協会と日本貨物運送協同組合連合会がまとめた7月のWebKITの成約運賃に基づく運賃指数は、前月比5ポイント増の「123」になりました。また、前年同月比では10ポイント増となり7月としては調査を始めた2010年以来、最高値を記録しました。全ト協では、西日本豪雨の被害によるJR貨物の運休などで、トラックへの代替輸送が進んだことが要因としています。
先般、ラジオ局「FM京都」で小社のコマーシャルを流す旨をお知らせしましたが、早速「聴いたよ」とお取引様から電話を頂きました。 関東販売センター(仮称)の建設も順調に進んでいます。「お客様とともに」をモットーに、引き続き小社の動きをリアルタイムで情報発信していく所存です。 何卒、宜しくお願いします。 西口