TNSニュース2015年3月号 第66号

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    第66号 2015年 3月

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  • >> 春夏秋冬 <<

    物流業界で再編の動きが本格化してきたようです。それらは包括的業務提携、資本・業務提携、М&A(合併・買収)などの一連の動きとして現れています。なかでも今回の名糖運輸とヒューテックノオリンの場合、上場会社同士の経営統合であり、業界では過去に例がありません。また、カンダホールディングス、東部ネットワークなど4社による「日本物流ネットワーク協力会」の結成は中堅企業同士の本格的なアライアンスであり、注目されています。それにしても物流業界では成長戦略の一環としてМ&Aが有力な手段との意識が浸透してきています。近年の特徴的なことは売上高が数十億円規模の事業者の中にも同業者の買収に積極的な経営者もいます。一方では後継者問題などもあり「経営が健全なうちに譲渡したい」という中小事業者も少なくないようです。今が将来に向けた「企業の在り方」を考える絶好の機会かも知れません。

  • ◆カンダHDなど中堅4社が包括的提携

    カンダホールディングス(東京都)、髙末(名古屋市)、東部ネットワーク(横浜市)、ヒガシトゥェンティワン(大阪市)の中堅物流4社は2月、包括的業務提携しました。4社では提携の狙いについて「荷主企業の大型化・グループ化などで全国輸送サービスの必要性が高まってきている。幸い4社は主要な経営拠点が違い、相互の営業エリア・得意分野を相互補完することができる」と説明しています。今後4社では「日本物流ネットワーク協力会」として、空白地帯となる地域を中心に、全国各地の事業者に参画を呼び掛けていく方針です。

  • ◆名糖運輸、ヒューテックが経営統合へ

    名糖運輸(東京都)、ヒューテックノオリン(東京都)2社は10月1日を目途に共同持ち株会社を設立し経営統合する、と発表しました。2社は上場廃止し、新会社「C&Fロジホールディングス」が上場会社となります。2社はともに低温食品物流を主力とする事業者で、運輸業と倉庫業の強みを生かし、名糖運輸はチルド食品、ヒューテックは冷凍食品を中心に取り扱っています。2社の売上高合計は約952億円(2014年3月期実績)で、低温食品輸送業界では上位3位にランクされる企業規模となります。

  • ◆食品大手6社が共同配送などで合意

    味の素や日清オイリオグループなど食品大手6社はこのほど商品の共同配送や物流拠点の共同利用などを目指すことで基本合意しました。6月にも共同配送を始める予定で、対象地域などの詳細は今後6社間で詰めていきます。参加会社は2社の他に、カゴメ、ミツカン、日清フーズ、ハウス食品グループ本社です。深刻なドライバー不足に対応するのが狙いですが、将来的には共配への参加企業を増やし、食品業界共通のインフラとしたい方針です。

  • ◆赤帽、25年ぶりに運賃・料金改定へ

    全国赤帽軽自動車運送協組連合会(赤帽)は25年ぶりに運賃・料金を改訂します。距離制運賃は「20キロメートルまで」が4860円、「21キロから50キロまで」1キロにつき216円。時間制運賃では「2時間貸し切り・20キロまで」4860円・超過30分ごとに1350円を加算します。近く全国大会を開き、4月1日から実施します。

  • ◆賃金改善見込む運輸・倉庫46%/帝国データ

    帝国データバンクが調査した「2015年度の賃金動向に関する企業の意識調査」によると、賃金改善を見込む運輸・倉庫企業は46・6%となり、14年度の40・8%を上回る結果となりました。また自社の総人件費が「増加する」とした企業は運輸・倉庫企業では70・2%となりました。企業からは「トラックドライバーの人材不足は深刻で、社員の流出が心配。実質、引き止めのための賃金アップだ」といった声がありました。帝国データは「人手や車両など生産資材の不足が顕著な業界で人件費が高まっていくと予想される」としています。なお全業種での賃金改善を見込む企業は過去最高となる48・3%となっています。

≫編集後記≪

年度末の3月ですが、企業にとって決算は「通信簿」です。小社のサービスが業績向上にどれだけお役に立ったかー。引き続き、お客様第一を肝に銘じ、ご対応させて頂きます。 西口