TNSニュース2019年6月号 第117号

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    第117号 2019年 6月

  • 株式会社タカネットサービス

    神奈川県横浜市西区みなとみらい3丁目6番4号
    みなとみらいビジネススクエア2階
    TEL:045-222-4488/FAX:045-222-4489
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  • >> 春夏秋冬 <<

    上場陸運企業の2019年3月期決算は、全35社のうち8割強の29社が増益となりました(物流業界紙集計)。堅調な荷動きが続くなか、適正運賃の収受に向けた果敢な取り組みが寄与したものです。さて、20年3月期見通しにおいても増益を見込む企業が大半を占め、強気な姿勢を崩していません。ただし、今期に入ってもドライバー不足を背景とした人件費の上昇、また、車両不足による傭車費の高騰といった事態に変わりはありません。一方では、働き方改革による労働環境の改善などによるコスト上昇も見込まれます。業界関係者は「運賃是正の進捗度が、業績を大きく左右することは間違いない。適正運賃の収受に向けた取り組みを加速させていかねばならない」と言い切ります。

  • ロボット点呼を支援/日貨協連

    日本貨物運送協同組合連合会(日貨協連)は今月から、運行管理者による点呼を支援するロボット点呼機器のレンタルを開始します。人手不足の深刻化や非ドライバーの残業時間規制で、中小企業を中心に早朝・深夜帯の運行管理者配置に苦慮していることに対応したものです。ナブアシストが開発した点呼支援システムを組み込んだヒト型ロボット「ペッパー」、卓上式小型ロボット「ユニボ」の2種類を月額10~13万円でレンタルする予定です。

  • SGHDとの統合が「前進」/日立物流

    日立物流(本社・東京都中央区)の中谷康夫社長はこのほど開催された決算説明会で、佐川急便を傘下に持つSGホールディングス(本社・京都市南区)との経営統合について「統合に向かって進んでいるという認識だ。引き続き、将来の方向性をすり合わせながら前進させていきたい」と述べ、前向きな姿勢を示しました。業界関係者の間では「企業風土が全く違う2社が経営統合するのは難しい」といった見方があり、中谷氏の認識はこれを否定したものです。

  • 土曜日配達を制限/第一貨物

    第一貨物(本社・山形市)は6月1日から土曜日の配達を制限を開始しました。土曜日の配達を「土曜配達指定シール」が貼付されている商品に限定します。慢性的なドライバー不足に加えて「働き方改革関連法案」の施行に伴う長時間労働の抑制や、有給休暇5日の取得が4月から義務づけられたことへの対応策です。同社では業務効率が大幅に低下する土曜日について取り扱いを限定することでドライバーの休日確保につなげて行きます。

  • 一宮市に3PL対応のセンター建設/エスライン

    エスラインは、子会社のスリーエス物流(本社・愛知県一宮市)が一宮市内に3PL(サードパーティー・ロジスティクス)対応の新物流センターを建設します。敷地面積1万2700平方メートル、2階建てで、延べ保管面積1万1500平方メートルの規模です。スリーエスでは大手量販店を中心とした商品保管・構内作業・店舗配送、さらに家電・家具の配送及びセッティングなどの業務を手掛けています。10月に着工、完成は2020年9月末です。投資額は17億円です。

  • アディダスの配送業務受託/ワンマイル協組

    ラストワンマイル協同組合(本部・東京都府中市)はEC事業者向け物流受託事業を展開する日本トータルテレマーケティング(本社・東京都渋谷区)と提携し、アディダスジャパンの配送業務の一部を受託しました。日本TMは埼玉県日高市にある2万3000平方メートルの物流拠点で荷主から受託した仕分け作業を行っており、今後は、この拠点を活用し複数荷主の混載輸送を行っていきます。

  • 名古屋に3PL拠点開設/SBSリコ-ロジ

    SBSグループのSBSリコーロジ(本社・東京都品川区)は、10月から3PL事業の拡大に向け、名古屋市内に新拠点・名古屋大高物流センターを開設します。ESR(本社・東京都港区)が建設を進める施設の一部の1万5700平方メートルを借り受けます。SBSリコーでは、自動車部品を中心に精密機械向け部品、電子部品などのペンタ―管理倉庫サービスを提供する他、AI(情報技術)や物流ロボットといった最新魏出を導入し、オペレーションの省力化も進めます。

≫編集後記≪

上場陸運企業の2019年3月期決算は「過去最高更新」と好業績企業が相次いでいるようです。小社では先月、東日本車両センター(栃木県大田原市)が稼働しました。取引先の皆さまにご支援を賜りながら「好決算」につながるよう事業拡大していく所存です。引き続きのご愛顧の程、宜しくお願い致します。 西口