総合ソリューションパートナー
第43号 2013年 4月
株式会社タカネットサービス
神奈川県横浜市西区みなとみらい3丁目6番4号先ごろ特積み業界大手のセイノーホールディスングス(本社・岐阜県大垣市)と福山通運(本社・広島県福山市)の2社が「大規模災害時における協力体制の構築及び共同配送の実施」で業務提携しました。承知のようにセイノーと福通はこれまで競合していましたが、今回ばかりは「協力」となったようです。業界紙に福通社長のコメントとして「昨日までは敵だったが、今日からは味方となります」と載っていましたが、時代の変化を改めて感じてしまいます。企業規模の大小を問わず、それこそ、生き残りを掛けての取り組みを行なっているわけです。いわば“犬猿の仲”でも手をつなぐ、という時代なのです。今回の2社の提携は厳しい時代を生きるには、過去の経験だけにとらわれず“進取の気概”を忘れてはならぬと教えているのかも知れません。
NTNはこのほどグループ内の物流業務の効率化とコスト削減を図るため物流子会社「NTN物流」を設立することになりました。4月からスタートする新・中期経営計画では「利益を造る企業体質への変革を目指した構造改革の1つとして物流改革業務を推進していく」としています。事業内容は貨物利用運送事業、入出庫業務、梱包作業、輸配送手配業務などです。資本金 1000 万円、従業員は 100 人でスタートしました。
日通総合研究所(本社・東京都)が発表した 2013年4~6月期の「荷動き指数」は前期(1~3月期)から 11 ポイント上昇してマイナス 14 まで戻す見通しで、荷動きには改善の動きとなる。最も活発に動きそうなのは木材・家具でプラス 21、窯業・土石もプラス 11、さらに生産財卸もプラス4と堅調に推移する。一方、輸送用機器マイナス 39、電気機械マイナス 28、金属製品マイナス 24 となり、引き続き、荷動き感に回復は見られない。
佐川急便を傘下にもつSGホールディングス(本社・京都市)はこのほど「新3か年中期経営計画」を発表しました。計画では①デリバリー事業の強化②ロジスティクス事業の強化③国際物流事業の積極拡大--などに取り組むことで最終の 2015 年度には売上高1兆 1000 億円、営業利益 530 億円(営業利益率5%)を達成しています。3か年で 2600 億円の大型投資を行いますが、うち 1000 億円を海外物流会社を買収する、としています。またSGHDではロジスティクス事業ではハマキョウレックス(本社・静岡県浜松市)との連携強化、国際物流の拡大についてはフォワーディング機能の強化を課題として挙げています。
日本通運(本社・東京都)はNECロジスティクス(本社・神奈川県川崎市)とパナソニックロジスティクス(本社・大阪府摂津市)の電機関係2社を相次いで買収しました。NECロジはIT(情報技術)業界の専門物流ノウハウ、また、パナソニックロジも国内・国際物流の物流ノウハウを持っています。両社は日通が持つ「グローバルネットワーク」を評価し、双方の思惑が一致しました。2社の売上高は単純合計で 1350 億円規模にもなります。
福山通運(本社・広島県福山市)は3月 25 日から東京~大阪間で専用貨物列車「福山レールエクスプレス号」の運行を開始しました。物流会社向けでは最大規模となり、1列車は 41 フィートコンテナ 40個を積み6時間50分で結びます(往復で合計80個)。年間 300 日の運行を予定しています。
日通総合研究所(本社・東京都)が発表した 2013年度の国内貨物輸送量は前年度 0.1%減の 49 億1900 万トンで再び落ち込みます。しかし営業用トラックは 0.9%増の 32 億 200 万トンと小幅ながら増加します。
春本番です。当社も新年度のスタートに当たって支店の開設・移転など行います。タカネットグループの社員一同、気持ちを新たに『皆さんの経営に役立つ仕事・サービス提供』を考え取り組みます。引き続きご支援下さい。 西口