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第32号　2012年　5月
株式会社タカネットサービス
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>> 春夏秋冬 <<
トラック業界にとって悩ましい問題の一つが最近の軽油価格の高止まりです。最近のデータによれば１リットル当たり 136 円 20 銭ということです（資源エネルギー庁）。こうした中、全日本トラック協会は「燃料価格高騰による経営危機突破全国統一行動」を５月 15 日に開催します。業界関係者によると、燃料価格の高騰に向けた経営危機突破の統一行動は今から４年前の 2008 年８月以来２回目ということです。トラック業界関係者の全てが危機感を強くしていることの表れです。それにしてもトラック関係者の偽らざる声は、「（トラック協会は）適正運賃の収受よりも燃料価格の安定に向けた取り組みを強化してほしい」といったことのようです。ぜひとも「経営危機突破統一行動」をぜひとも成功裡に終わらせて頂きたいものです。
◆特積み３社が幹線輸送で新会社設立
トナミ運輸（本社・富山県高岡市）、第一貨物（本社・山形県山形市）、久留米運送（本社・福岡県久留米市）の３社は、東京－大阪間の幹線便を担当する子会社を設立することで合意しました。特積み業界では、これまでも様々な取り組みが行われてきましたが「共同会社」が設立されるのは初めてのことです。新会社の社名は「ジャパン・トランズ・ライン」で資本金 6000 万円。本社は東京都に置きます。一連の許認可を待ち８月中旬をめどに業務を本格開始していく予定です。
◆三井倉庫、三洋電機ロジを買収
倉庫大手の三井倉庫（本社・東京都港区）はこのほど、三洋電機の物流子会社の三洋電機ロジスティクス（本社・大阪府枚方市）をＭＡ（企業の合併・買収）で傘下に収めました。三洋電機ロジの連結売上高は約 415 億円（2011 年３月期）でした。三井倉庫の買収の狙いは「家電物流のプラットフォーム」の構築というものでした。買収額は 242 億円とされています。なお三洋電機ロジは、その後、社名を「三井倉庫ロジスティクス」と変更しました。

◆ドライブレコーダー購入で助成／国交省
国土交通省は 2012 年度の事故防止対策支援推進事業として運送事業者に対して補助制度を開始することにしました。デジタル式運行記録計や映像記録型ドライブレコーダー（ＤＲ）や外部専門家によるコンサルティング費用を助成します。デジタコ、ＤＲの交付申請は５月 18 日まで受け付けます。補助額の上限は１社当たり 40 万円で、車載機、事業所用機器ともに購入金額の３分の１を補助します。両方を購入する場合には１台当たりの上限が車載機５万円、事業所用機器 13 万円です。
◆運転者教育マニュアル作製／国交省
国土交通省はこのほど、トラック運送事業者がドライバーに対して指導、監督する方法を分りやすく解説した「教育用マニュアル」を作成しました。基礎編・応用編で構成されています。なかでも応用編では「トラックを運転する心構え」「貨物の正しい積載方法」「トラックの構造上の特徴」「危険の予測と回避」などが掲載されています。
◆九州地区へ共配を拡大／カゴメ、日清など
カゴメ、日清オイリオグループ、ミツカングループの３社は共同配送エリアの拡大に積極的に取り組んでいます。先月からは九州地区で開始しており、全国面積ベースでみると８割近くをカバーすることになりました。３社は物流品質管理システムの導入により納品ミスをなくす他、配送の一本化で CO２の削減を目指していきます。なお九州エリアの共配に当たっては物流大手センコー（本社・大阪府大阪市）の福岡ＰＤセンターを活用していきます。
◆ＷＥＢＫＩＴが最高値を記録／日貨協連
日本貨物運送協同組合連合会がまとめた 2011 年度のＫＩＴ稼働状況によると荷物（求車）登録件数は 55 万 7137 件で、前年度比 11.3%増、車両登録件数は 13 万 754 件で 6.4%減となりました。荷物の成約件数は 11 万 3951 件で、成約率は 20.5%、車両成約件数は 9889 件で成約率は 7.6%となりました。