総合ソリューションパートナー
第91号 2017年 4月
株式会社タカネットサービス
神奈川県横浜市西区みなとみらい3丁目6番4号政府が3月28日、働き方改革実現会議を開き、長時間労働の是正や同一労働同一賃金の導入を盛り込んだ実行計画をまとめました。政府は今年の国会に関連法の改正案を提出し、2019年度からの実現をめざします。トラック関連では残業時間の上限規制については「罰則付きの時間外労働規制の適用除外とせずに改正法の一般則の期日の5年後に年960時間(=月平均80時間)以内の規制を適用。将来的には一般則の適用をめざす旨の規定を設ける」としました。全日本トラック協会では「我々の労働実態をある程度理解して頂いた」と評価しましたが、労働団体では「(適用除外から外れたことは評価できるが)960時間の残業が認められるようでは若い人材は集まってこない」と酷評しています。但し、何としても「長時間労働のトラック業界」という汚名は何としても払しょくしなければならないことは労使が一致するところです。
福山通運(本社・広島県福山市)は3月17日から、国土交通省のダブル連結トラック実証実験に参加しました。同実験は東名高速道路・小牧インターチェンジ(IC)~裾野IC間で行われます。同社はJR貨物のコンテナを利用したモーダルシフトで環境対応及びドライバーの労働環境改善に取り組んでいますが、さらなる効率化を実現させていきます。今後、21メートル・フルトレーラの運行ルート拡大と25メートルフルトレーラ(ダブル連結トラック)の本格導入を検討していきます。
日立物流(本社・東京都)と佐川急便(本社・京都市)は、日立物流グループのバンテックの車両の夜間活用を試行実施します。夜間、稼働していないバンテック車両を佐川の幹線輸送請け負いに活用することにより、佐川ではドライバー不足や安定化につなげ、日立では運賃収入の増加を見込みます。
中堅総合物流のカンダホールディングス(本社・東京都)は低温輸送を手掛ける運送会社の中村エンタープライズ(本社・神戸市)を買収しました。中村エンタープライズは1994年に設立された物流会社で阪神地区で食品卸や小売り業の荷主に「コールドチェーン」サービスを提供しています。カンダHDは中村エンタープライズを子会社化することで、顧客基盤とコールドチェーンのノウハウを獲得できると判断しました。冷凍・冷蔵トラック50台を保有し、売上高は9億4300万円の規模です。
国土交通省は3月24日、シズナイロゴス(本社・札幌市)とスナックフード・サービス(宇都宮市)から申請のあった総合効率化計画について、改正物流総合効率化法により認定した、と発表しました。北海道内の菓子問屋へのトラック輸送を、共同輸配送することで効率化を図ります。トラックドライバーの運転時間削減などの省力化が実現し、二酸化炭素排出量も削減されます。事業概要は北海道、新潟県、東京都の菓子工場から北海道の問屋への菓子のトラック輸送について共同輸配送します。
機械工具卸商社のトラスコ中山(本社・東京都)は、物流機能の強化を図るために物流センターの新設及び既存センターの増改築を進めていきます。計画では2018年8月稼働をめどに、埼玉県幸手市に総額152億円を投資して「プラネット埼玉」を開設します。この他、プラネット東北(宮城県)など全国の3施設を増改築し、現在の10万アイテムを、それぞれ2~5倍に増やします。
神奈川県川崎市では2月28日から3月15日まで消防局とまちづくり局が連携して市内の大規模倉庫14物件に特別立ち入り検査を実施しました。それによると、10件に何らかの違反が見つかり、このうち5物件が「改善対象」となりました。重大違反はなかったものの、防火管理者を選任していない、消防計画を作成していない--などが分かりました。これは文房具卸アスクルの火災事故に伴うものです。
お取引各社様では新事業計画のもと、本格的に動き出したものと思います。小社では、皆さまの事業拡大をサポートすべく、様々な商品・企画品を取り揃えています。ともに事業拡大に向かって「前進」できればと思います。ぜひ、ご一報下さい。 西口