総合ソリューションパートナー
第147号 2021年 12月
株式会社タカネットサービス
神奈川県横浜市西区みなとみらい3丁目6番4号上場物流企業の2022年3月期の第2四半期連結決算が出揃い、売上高1000億円超の27社のうち26社が増収、営業利益も23社が増益となり、新型コロナ禍の影響を受けた前年同期から大きく回復しました。また、通期見通しでは燃料コストの上昇や自動車産業の減産などの下押し要因もありますが、増収増益を見込む企業が大半で押しなべて好調に推移しそうです。それにしても物流業界、特に、トラック輸送業界にあっては労働環境の改善及び業務の効率化・省力化、環境問題への対応、更には、DX(デジタルフォーメーション)への対応などと課題はそれこそ山積しています。企業にあっては、業容拡大が確実に見込まれる今こそ課題解決に向けた戦略・戦術を明確に打ち出すとともに、全員参加の経営態勢を再構築し更なる業容拡大に向けた「準備」の期間としたいものです。なお全日本トラック協会は日本バス協会などと「燃料価格高騰経営危機突破総決起総会」を開催します。
セイノーホールディングス(本社・岐阜県大垣市)はロジスティクス事業の強化で物流倉庫の増床に取り組んでいます。来年3月までに竜ケ崎支店(茨城県阿見町)と名古屋西支店(愛知県あま市)が竣工し、ともにトラックターミナルも流通倉庫が併設されます。竜ケ崎は3階建て、プラットフォーム186×40メートル、倉庫8780平方メートル、また、名古屋西は4階建て、140×41メートル、1万240平方メートル。セイノーHDでは現在進行中の中期経営計画で「特積みのセイノーからロジのセイノーへ」をスローガンに掲げています。
センコーグループホールディングス(センコーGHD、本社・東京)は家庭紙・日用雑貨の卸売や企画・販売などを手掛けるカルタス(本社・東京)の全株式を取得し、2022年1月に子会社化します。カルタスは埼玉、千葉、神奈川、静岡に9カ所の物流センターを保有、主に首都圏の小売店や量販店に販売しています。なお、センコーGHDでは家庭紙卸売業の子会社としてアスト、アズフィットの2社を持っており、同業界での物流サービスの効率化とともにグループシェアの拡大を図っていきます。
日本通運(本社・東京)は2022年 1 月4日に設 立する持株会社NIPPОN EXPRESSホール ディングスの組織構成について「グローバル」「コーポ レートマネジメント」「リスクマネジメント」「経営戦略」 の4本部体制とすることを決めました。
近鉄エクスプレス(本社・東京)は2022年3月期の通期業績予想について、売上高を6300億円から8800億円、営業利益を317億円から500億円に上方修正しました。前回の発表は5月12日に公表したもので、世界規模での経済回復及び航空・海上貨物輸送スペースの供給不足を背景とした運賃原価及び販売価格の上昇などの影響が予想され上方修正に踏み切りました。なお今中間期の決算は売上高が前年同期比60%増の4240億円、利益も89%増の247億円と伸びました。
中堅倉庫のダイワコーポレーション(本社・東京)は2023年卒の学生を対象とした会社説明会を開催しますが「物流コンサル・営業」「社員活躍・働きがい・SDGs」「通販物流の仕組み」「センター長の仕事の魅力」の5テーマから学生が興味あるテーマから選んで参加できるようにしました。同社では16年卒学生の採用時から、入社4年目までの若手社員が会社説明会を企画・運営しています。
ハマキョウレックス(本社・静岡県浜松市)はラストワンマイル物流を担う新会社「HМKネクサス(Nexus)を設立しました。ハマキョウグループはアパレル・食品・医療機器・雑貨などを中心に3PL事業や特積み輸送を主に展開しています。ラストワンマイル会社の設立により、通販やフードデリバリー、ネットスーパーなど宅配需要の伸びに積極対応していきます。
ご承知の方もおられるかも知れません が、この度、小社はカーチスHDさんと業務提携し、ト ラックのリースバック事業に取り組むことになりまし た。豊富な品揃えのもと、お得意先様の要望に応えてい く所存です。詳細は小社のスタッフに問い合わせ下さ い。今年も 1 カ月を残すばかり、良い年越しができる ようともに頑張りましょう。 西口