TNSニュース2014年6月号 第57号

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    第57号 2014年 6月

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  • >> 春夏秋冬 <<

    特積業界の全国団体「日本路線トラック連盟」が存続の危機にあります。西濃運輸グループ9社のほか全 12 社が退会し、運営費の確保が難しくなった、ということです。発足時は「特積業界のための団体」として多くの会社が加盟していましたが、その後、福山通運、名鉄運輸といった各社が相次いで退会。「役立つ活動をしていない」というのが退会の理由です。連盟では、この1年間を掛け、存続か、解散か、判断するそうです。ただ、会員の中には「連盟の存在意義は失われていない」といった声が多いことも事実です。特積業界に限りませんが、トラック業界は人手不足や燃料価格の高止まりなどで厳しい経営環境にあります。苦難は自ら克服すべきですが「業界団体」の存在が大きな力を発揮することも事実です。連盟の危機は業界団体のあり方を見直す絶好のチャンスになるかも知れません。

  • ◆陸運14年3月期決算、運賃アップが寄与

    陸運大手5社の2014年3月期の連結業績が出揃い、各社とも「好決算」となりました。燃料価格の高止まりや人件費コストの上昇などのマイナス要因もありましたが、消費増税による駆け込み需要や荷動きの活発化、更には収受運賃の底上げなどが寄与しました。

    〈社名〉 〈売上高〉 〈経常利益〉
    日本通運 1,752,468( 8.6) 50,156( 20.9)
    ヤマト 1,374,610( 7.2) 64,664(▲ 4.9)
    日立物流 624,504(14.1) 19,961( 2.0)
    セイノー 543,407( 5.3) 25,324( 30.1)
    センコー 333,883(13.7) 11,305( 11.9)
    福山通運 255,421( 3.6) 13,448(▲ 1.1)

    ※単位:百万円、カッコ内は前期比増減率%

  • ◆今期決算、3割が「増収増益」見込む

    帝国データバンクが発表した2014年度の業績見通しによると、企業の3割が「増収増益」を見込んでいることが分かりました。消費税増税による反動減は短期間で収束、今秋には解消するとし、特に駆け込み需要の大きかった「卸売」や「金融」「運輸・倉庫」では6割超が3か月以内に終了すると予想しました。調査対象は全国2万3323社で、うち1万204社が回答(回答率43・8%)。

  • ◆製造、物流などのパート時給、27か月連続上昇

    リクルートジョブズが発表した2014年4月度のアルバイト・パートの募集時平均時給調査によると製造・物流・清掃系は940円(前年同月比1・0%増)で、そのうち、ドライバー・配送が973円(1・4%増)、物流作業が945円(1・7%増)、フォークリフト等オペレーターなどの構内作業が958円(2・1%増)となり、27か月連続してアップしました。

  • ◆第一貨物、ロジテムがベトナム事業で提携

    第一貨物(本社・山形市)はベトナムに駐在員事務所を開設するとともに日本ロジテム(本社・東京都)がベトナムで開始する「小口混載便サービス」事業に全面的に協力していきます。当面、日本ロジテムは集配車20台を確保し、ホーチミン・ハノイ間のサービス提供に取り組みますが、軌道に乗り次第、車両台数を拡大していく予定です。

  • ◆サカイ、引越売上高で日通を抜く

    サカイ引越センター(本社・大阪府)の2014年3月期の単独売上高は648億4300万円(前期比10・6%増)となり、日本通運(本社・東京都)の引越部門の売上高を抜いて「ニッポン1」となりました。今期は引き続き店鋪展開を行い、700億円の売り上げ確保を目指していきます。ちなみに日通の売上高は約623億1300万円でした。

  • ◆メディパル、物流設備に760億円投資

    メディカルホールディングスはこのほど、2017年3月までの3年間で医療用医薬品卸事業の物流関連設備投資として760億円を投資すると発表しました。3か年の中期経営計画を策定し、物流機能の強化を打ち出したものです。

≫編集後記≪

お取引様各社の決算はいかがでしたか。前期が悪ければ今期巻き返すだけ。小社は皆さんの企業の発展を、微力ながら真剣に全力で支えていきます。小社への支援も宜しくお願い致します。 西口