TNSニュース2025年7月号 第190号

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    TNSニュース2025年7月号 第190号

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  • >> 春夏秋冬 <<

    トラック事業適正化関連法が6月4日の参院本会議で可決、成立しました。同法は「改正貨物法(貨物自動車運送事業法の一部を改正する法律)」と新法「トラック適正化法(貨物自動車運送事業の適正化のための体制の整備等の推進に関する法律)」で構成されています。同改正貨物法の主なポイントは「5年ごとの許可更新制の導入」「適正原価を定め、運賃・料金が適正原価を下回らない」「再委託の回数を2回以内に制限」「許可をもたない違法な有償トラック運送の禁止」などで、今後許可更新を含む事業許可の基準として、車両・人員の確保や過労運転防止などの輸送の安全の順守はもとより、事業を続けるうえで法令を順守した経営や運行管理の重要性が一層高まってくることは間違いありません。トラック業界関係者にあっては「新法」の施行の主旨や背景などをていねいに読み解き、それこそ真正面から取り組みが望まれます。

  • JP、郵便運送許可取り消し/国交省

    日本郵便(JP)による不適切点呼の問題で、国土交通省は貨物自動車運送事業法に基づいてトラックなどによるJPの貨物運送事業の許可を取り消しました。全国の拠点334局で大口顧客からの集荷や近距離間の輸送を担ってきた2500台について、5年後に許可を再取得するまで使用できなくなりました。許可の取り消しは同法で最も重い行政処分であって、大手運送事業者では極めて異例です。点呼実施の現場責任者である「運行管理者」計211人も資格取り消し処分されました。この他、軽バンなど3万2000台による貨物運送事業に対する輸送の安全確保命令などの行政処分も実施されました。

  • 幹線便で中継輸送開始/センコー・福通

    センコー(本社・大阪)と福山通運(本社・広島県福山市)はこのほど、関東・関西間の幹線輸送で共同輸送を開始しました。センコーが保有する静岡県浜松市内にある中継施設で、双方のトラクターを交換します。センコーは神奈川発、福山通運は大阪発の貨物を浜松で交換しUターンすることで輸送の効率を高めます。両社によると、長距離輸送における1人2日運行の撤廃が可能となり、労働環境の改善やドライバー不足の解消も見込みます。今後は、両社が進める「ダブル連結トラック」の活用も視野に入れながら、さらなる効率化を進める予定です。

  • 外国人女性ドライバー育成/セイノーHD

    セイノーホールディングス傘下のセイノーラストワンマイル(本社・東京)は外国人女性の新たなキャリア創出と物流業界の人材不足解消を図るためにホスピタリティドライバー育成プログラムをインドネシア・ブカン州で開始しました。2024年12月に特定技能制度に追加された「自動車運送業」に対応し、現地教育区間で運転技術・安全基準・ホスピタリティを一貫して教育します。修了者は同社およびセイノーグループ会社の選考を受け、就労します。インドネシアに限らず、引き続き、ベトナム、カンボジアなどでも、この取り組みを順次展開していく予定です。

  • 新潟⇔埼玉間でW連結トラック/亀田製菓

    亀田製菓と傘下で物流業務を担う新潟輸送(本社・新潟市)はこのほど新潟⇔埼玉間の幹線輸送でダブル連結トラックの運用を開始しました。当面は週3往復運行の規模で行い、同路線の増便を図っていきます。将来的には、ドライバー不足の解消や環境問題への対応を図るために、その他の拠点間輸送でもダブル連結トラックの導入を検討します。

  • 東証プライム上場廃止へ/トナミHD

    トナミホールディングス(本社・富山県高岡市)は6月19日付で東京証券取引所プライム市場の上場が廃止となりました。同社はМBО(経営陣による買収)により、日本郵便(JP)のグループ会社になるのに伴い、5月末に開催された臨時株主総会で株式合併が承認されていました。

  • 26年4月に経営統合/日野自と三菱ふそう

    日野自動車と三菱ふそうトラック・バスは2026年4月をメドに経営統合することで最終合意しました。今回、新たに設立する持ち株会社の傘下に両社が入り、それぞれの親会社のトヨタ自動車とドイツのダイムラートラックが持ち株会社の株式を25%ずつ保有します。今回の経営統合に伴い、国内トラックメーカーは両社といすゞ自動車の2つのグループに集約されることになります。

≫編集後記≪

小社HP上で「西口社長に聞く 創業16周年の歩み」を掲載したところ、何件かのお電話を頂きました。現在、提供中の商品などについて「開発の狙いや特徴及び時代背景などが紐づけされ理解しやすかった」と。紙幅には限りがあり、全てを伝えられませんが、取引先様の「応援」を背に、適宜 情報発信をしていくつもりです。何よりも取引先様との「対話」を通しながら、より良い商品づくりを進めて参りたいと考えています。 西口