総合ソリューションパートナー
第86号 2016年 11月
株式会社タカネットサービス
神奈川県横浜市西区みなとみらい3丁目6番4号佐川急便が中核会社となるSGホールディングス(本社・京都市)と日立物流(本社・東京都)の資本・業務提携に伴う共同事業が本格的に動き出しました。タイとベトナム間で、クロスボーダー混載輸送サービスを行います。タイに強みを持つ日立物流とベトナムに強い佐川急便が連携し、両国の間にあるラオス国境付近で40フィートコンテナを交換、乗り継ぎ輸送することでリードタイムを短縮します。今年3月の資本・業務提携締結後初の具体的事案です。承知の通り、物流業界では企業規模の大小を問わずM&A(合併・買収)が成長戦略の一環として定着、加速しています。M&A仲介会社の幹部によると「物流業界でも新聞などで報道されているのはごく一部であって、水面下においては10倍、20倍以上の案件が成立しています」。御社も「他人事」と放置することなく、真剣に考え、取り組んでみては如何だろうか。
国土交通省は、通常の大型トラック2台分の輸送が可能な「ダブル連結トラック」の実証実験を、11月から新東名高速道路で行います。特殊車両通行許可基準(車両長)を現行の21メートルから25メートルまでに緩和するためです。省人化の効果や車両の安全性、交通流(分合流部、ランプ)や道路構造(休憩施設・交差点)への影響などを検証し、2018年度以降の実現をめざします。現在、実証実験に参加する企業を募集しています。
日本通運、JTB、三越伊勢丹ホールディングスはこのほど日本企業及び自治体のインバウンド(訪日旅行)ビジネスや海外事業展開をサポートしていくマーケティング会社「ファン ジャパン コミュニケーションズ」(FJC)を共同出資で設立しました。資本金は10億円で、出資比率はJTB50%、日通40%、三越伊勢丹HD10%。日本の素晴らしさを東南アジア向けに情報発信するとともに、様々な事業活動をサポートし、ビジネス拡大をめざす関係企業のニーズに応えていきます。
東京団地倉庫(本社・東京都江東区)は2020年以降をめどに板橋事業所(板橋区)を全面的に建て替えます。新施設は多層階建て、延べ床面積10万平方メートル超で、トラックのスムーズな乗り入れを考慮し、ランプウェー方式を採用。板橋事業所は1973年に供用開始された5階建ての物流倉庫で、敷地面積3万6600平方メートル、延べ床面積9万8500平方メートルで、現在、中堅倉庫33社がテナントとして入居しています。
帝国データバンクが実施した「最低賃金改定に関する企業の意識調査」によると、10月からの最低賃金改定を受けて給与体系を「見直した」(「検討している」含む)と回答した企業が、「運輸・倉庫」及び「小売」「製造」で4割を超えました。同調査によると、給与体系を「見直した・検討している」企業は全体で35%、業種別では「小売」が49%と最も高く、「運輸・倉庫」は43%でした。今回の引き上げ額を「妥当」と考える企業は40%で、「高い」は11%、「低い」は18%と総じて企業側に受け入れられ、自社の業績に対しては「影響ない」が過半数以上の58%となっています。
トラック業界の労働団体の運輸労連の調査によると、トラック運転者の年収は「301~400万円」(33%)が最も多く、次いで多いのが「401~500万円」(27%)で、合わせると全体の6割を占めました。また、年齢構成では「40歳代」(37%)が最も多く、次いで「50歳代」が26%、「60歳代」7%となり、高齢化が進んでいます。在職年数では「10~19年」が32%と最も多く、「4年未満」も17%で、若手ドライバーの「参入」が減っています。今年5月にトラック運転手8186人からヒヤリングし、集計・分析しました。
ご案内した通り、小社は本社事務所を移転します。業務の拡大に伴うもので取引先各社さまの暖かいご支援があったからこそです。これを機に社員一同は心を新たに業務に取り組む所存です。引き続き、ご支援の程宜しくお願い致します。新本社での業務開始は今月7日からです。 西口