TNSニュース2021年11月号 第146号

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    TNSニュース2021年11月号 第146号

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  • >> 春夏秋冬 <<

    上場物流企業の2022年3月期の中間決算発表が相次いでいますが、概ね 、増収増益と好調に推移しているようです。10月に発表したトランコム、ハマキョウレックス2社の決算は売上高、営業利益ともに伸ばしました。トランコムの売上高は前年同期比9・7%増の797億円、ハマキョウの営業利益は12・5増の55億円。トランコムは求荷・求車事業が堅調、ハマキョウは物流センター事業が伸び業績改善につながったようです。しかし通期業績は厳しい予想です。直近の軽油価格高騰や労働力不足による人件費上昇などが懸念材料となっているようです。ちなみに燃料の価格上昇は「自力」では止めらませんが、業務の効率化や省力化といった取り組みはいくらでもできます。新型コロナ感染の鎮静化もそうですが「一難去って、また一難」と嘆きたくもなりますが、もうひと踏ん張りですね。

  • ラスト ワン マイル車両をEV化/SBSグループ

    SBSホールディングス(本社・東京)はこのほど、グループで宅配業務などに従事する「ラストワンマイル輸送」を担う全車両をEVトラック(電気自動車)化すると発表しました。同グループではEC(電子商取引)事業向けのラストワンマイル輸送車両として稼働する約2000台を対象に、今後5年間で全てEV化するとともに、協力会社を含めた1万台のトラックについても2030年度をめどにEVへの置き換えを働きかけしていきます。

  • ネットワーク強化で南信貨物買収/安田倉庫

    安田倉庫(本社・東京 )はこのほど南信貨物自動車(本 社・長野県松本市)の全株式を取得し、子会社化しました。南信貨物は、傘下企業を含めたグループの売上高73億6000万円(2021年3月期)で、南信貨物の丸山光彦社長ら個人株主14人が所有する全株式を取得します。南信貨物は長野県全域に拠点を展開し、甲信地区から関東圏、中京圏までを結ぶネットワークを持ち、車両は大型から小型、冷凍・冷蔵など約300台を保有し、一時保管、流通加工業務なども手掛けています。

  • 関東圏強化で印西営業所開設/日本梱包運輸

    日本梱包運輸倉庫(本社・東京)はこのほど千葉県印西市内に「印西営業所」を開設しました。敷地面積1万6700平方メートル、3階建てで、延床面積は1万7600平方メートルの規模です。 精密機器の梱包や住 宅建材や資材の保管庫としての役割も持つ とともに、 成田空港と外環道を結ぶ国道464号に隣接し、茨城 県や栃木県との中継基地としても最適な立地となって います

  • 航空輸出貨物、10カ月連続増加/近鉄エクス

    近鉄エクスプレス(本社・東京)がまとめた2021年9月度の日本発航空輸出取扱量(混載貨物)は1万4642トンで、前年同月比42・0%増えました。前年同月を上回るのは10カ月連続です。航空輸入の通関件数も25・0%増の3万2369件で、11カ月連続で前年同月実績を上回っています。前年は新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う経済停滞で、取扱量が大幅に落ち込んでおり、その反動増が大きく影響しているようです。

  • 求荷求車事業が好調で利益1割増 /トランコム

    トランコム(本社・名古屋市)の2022年3月期の中間決算は、求荷求車事業が好調で、売上高797億円(前年同期比9・7%増)、本業の儲けを示す営業利益は39億円(10・2%増)と増収増益となりました。同事業の売上高は5割強となる434億円(15・2%増)です。国内輸送需要の持ち直しなどにより、貨物情報件数が前年同期と比べて25・4%増、空車情報件数は0・6%減少しましたが、成約件数が19・1%増と大幅な伸長となり業績改善につながりました。

  • 求貨求車の新システムが稼働/JL連合会

    日本ローカルネットワーク連合会(JL連合会、本部・大阪市)は、求荷求車のネットワークをバージョンアップして稼働させました。新システムではグーグルマップと連携し、貨物や車両の情報検索結果を閲覧することが可能となり、貨物の積み地、降ろし地を入力すれば自動的に距離を計算できるほか、標準的な運賃を参考運賃として表示できます。JL連合会によると、過去の利用実績を基に、PR情報とマッチする登録があった場合には自動で知らせる機能もあるとしています。

≫編集後記≪

物流業界を取り巻く経営環境は相変わらず厳しく、競争力強化に向けた内外業務の見直しが不可欠になっています。小社では取引先各位の経営効率化支援のためスタッフ一同が全力投球で対処しています。必ずお役に立ちます。ご一報下さい。 西口