総合ソリューションパートナー
第79号 2016年 4月
株式会社タカネットサービス
神奈川県横浜市西区みなとみらい3丁目6番4号トラック運送事業者の「運転者教育」が強化されます。特に、初任運転者に対しては従来の座学のみの6時間以上の教育指導を求めていたものを、15時間以上とする他、新たに実車を用いた運転指導を20時間以上行う--。国土交通省では運転者指導・監督指針を定めた告示改正を行い、改正道交法の施行に併せて、来春をメドに施行する予定です。去る3月17日に起きた広島県・山陽道トンネル火災事故は事業用トラックが渋滞最後尾に追突したことがきっかけと伝えられており、国交省は翌日、埼玉県川口市のトラック事業者に監査に入りました。これを受け、全日本トラック協会では、傘下の全事業者に対し緊急通達し、再発防止を呼び掛けました。間もなく春の全国交通安全運動週間に入りますが、トラック事業者は「安全」確保に向けた現状の対応を再点検し、改めて強化していかねばならないことは言うまでもありません。
NEXCO3社(東日本・中日本・西日本)はETC2・0車載器の具体的な購入支援として2015年12月18日以降に新規購入し、取り付けたものを対象に1台につき1万円を助成します。助成はNEXCO3社が発行するETCコーポレートカードを利用している業務用車両が対象で助成枠は45万台です。対象台数に達した時点で打ち切ります。
センコー(本社・大阪市)はこのほど、オンワードホールディングス傘下の物流子会社アクロストランスポート(本社・東京都)を買収、完全子会社化しました。アクロスは全国19都市に物流センターを持ち、アパレル関係の物流業務全般を手掛けています。センコーではアパレル物流の強化を重点施策としており、これまでも東京納品代行(本社・東京都)やエイチ・ツー・オーリテイリング(阪急阪神百貨店)グループの運送会社2社を買収しています。アクロスの売上高は118億円(2015年3月期実績)。
福山通運(本社・広島県福山市)はこのほど、マレーシア、タイなどの東南アジア4か国に営業拠点を持つマレーシアの物流会社E・H・ウタラホールディングス及びグループ3社を買収しました。ウタラHDグループはクロスボーダー・トラック輸送に強く、タイ-マレーシア間の輸送では1割超のマーケットシェアを持ちます。ウタラHDの売上高は約15億円(2015年8月期)です。福山通運が海外企業を買収するのは初めてのことで、今後は東南アジア地域においてトラック運送事業を拡大・強化していきます。
全日本トラック協会の調べによると、改善基準告示違反で労働局から通報を受けたトラック事業者に対し、適正化実施機関(貨物自動車運送適正化事業実施機関)が行った巡回指導(特別巡回)の件数が、1月末時点で181件となっていることが分かりました。都道府県別の実施状況では千葉県の23件が最高で、次いで、大阪府の15件が続いています。同制度は労働基準監督署の通報後も改善されないケースが多いことから2015年9月から開始されました。
日本貨物鉄道(JR貨物)は4月から青函トンネルを通過する12フィートコンテナ(5トン)1個当たり1000円の付加金をかける制度を実施しました。また20フィートは2000円、31フィートは2500円です。3年間の暫定措置で、2019年度以降は状況に応じて制度の存続や付加金の変更を見直していきます。北海道新幹線の開通に伴う安全確保コストを吸収するものです。
求荷・求車サイトを管理・運営するトラボックス(本社・東京都)はこのほど、会員数が4万社を突破しました。内訳は荷主企業が2万7802社、運送業者が1万2198社で、会員が保有するトラックは合計47万2100台です。
新事業年度が始まりました。取引先各社様も新しい事業計画をまとめスタートしたものと思いますが、売上及び利益などの「数値目標」はどうでしょうか。小社は各社様の目標達成のお手伝いをすべく、全スタッフが一丸となり支援していく所存です。宜しくお願い致します。 西口