TNSニュース2015年6月号 第69号

  • tnsnews
  • 総合ソリューションパートナー
    第69号 2015年 6月

  • 株式会社タカネットサービス

    神奈川県横浜市西区みなとみらい3丁目6番4号
    みなとみらいビジネススクエア2階
    TEL:045-222-4488/FAX:045-222-4489
    https://www.takanet-s.com
  • >> 春夏秋冬 <<

    物流上場企業の2015年3月期決算が出そろい、多くの企業が「増収増益」となり、概ね、堅調な業績を確保しました。ドライバー不足や傭車対応によるコスト上昇分を賄うため、収受運賃の底上げを図ったことや年度後半からの燃料価格の下落が利益を押し上げたようです。それにしても物流業界の人手不足は深刻化する一方で、今後、どう対応していくのか、各社の関心事になっています。決算発表の席上で多くの経営トップが懸念を示したそうです。ちなみに、全日本トラック協会が14年12月にまとめた調査結果によると、実に7割近い事業者が人手不足を訴え、6割が「新規取引の受注、貨物量の増加に対応できない」と回答していました。これからの時代、戦略・戦術も大切ですが人材の確保・育成が業績確保の「出発点」と言っても過言ではなさそうです。

  • ◆セイノーHD、関東運輸を買収

    セイノーホールディングス(岐阜県大垣市)は、6月10日付けで、食品物流中堅の関東運輸(群馬県前橋市)を買収します。関東運輸は北関東エリアを基盤にチルド輸送事業を展開し、15年3月期の売上高は192億円、営業利益13億円でした。セイノーHDでは、買収により、今後、成長が見込まれている物流サービス「コールドチェーン」を追加することで、常温・チルド・冷凍の3温度帯フルライン物流網を完備します

  • ◆日本梱包、長大フルトレ導入

    日本梱包運輸倉庫(東京都)は全長21メートルの「長大フルトレーラ」を導入し、幹線輸送の効率化を図っています。2014年から導入開始しており、現在、計30セットが稼働しています。15年度でも30セットを導入する計画で、全100セット体制で運用します。同長大トレーラは物流連(日本物流団体連合会)の環境大賞を受賞しました。

  • ◆さがみ縦貫道周辺、渋滞解消

    国土交通省は今年3月に全線開通したさがみ縦貫道路の整備状況をまとめました。神奈川県内の南北移動が円滑化し、相模原から茅ヶ崎までの所要時間が83分から48分に短縮。また、国道129、16号など周辺の一般道の渋滞が改善し、混雑時に時速10キロ以下の区間が解消、2キロ以下の区間も25%減少しました。さがみ縦貫道は横浜湘南道路や高速横浜環状南線とともに圏央道の神奈川県区間を構成する全34キロの自動車専用道路です。

  • ◆全ト協、経営診断受け付け開始

    全日本トラック協会は6月1日から経営診断受診の受け付けを開始しました。中小企業診断士らによる「総合的な経営診断(ステップ1)」及び具体的な経営診断や助言を行う「経営改善相談(ステップ2)の2つです。費用はそれぞれ16万円、5万円(税別)ですが、トラック協会員はステップ1で8万円、安全性優良事業所認定(Gマーク)取得事業者なら2万円多い10万円の補助が受けられます。

  • ◆ハマキョウ、1千億円企業へ挑戦

    PL事業が主力のハマキョウレックス(静岡県浜松市)は2018年3月期で連結売上高1070億円(15年3月期比16%増)、経常利益100億円(14%増)の達成をめざした中期経営計画をまとめました。重点施策は①日々収支管理の徹底②3PL事業の継続拡大及び年間15件以上の新規案件の受託③運送事業の収益力の改善④人材確保・育成ーーです。最終年度のセグメント別の売上高は3PL事業が562億円、運送事業は508億円を計画するとともに、3か年の設備投資額は総額250億円を予定しています。

  • ◆伊藤園、飲料の物流合理化で合弁会社設立

    伊藤園は10月をメドにトーモクと子会社のトーウンサービスとの間で、飲料に関わる物流事業で合弁会社「トーウンロジコム」を設立します。今後、共同物流体制を強化することで、広範なシナジー効果を見込んでいます。本社はさいたま市に置き、資本金1億円、従業員100人の規模となります。

≫編集後記≪

小社はこのたび創立6周年を迎えました。これも偏に、お取引様各位のご支援のお蔭です。今後も、社員一同、心を一つにして皆さまのご期待・ご要望にお応えしていきます。 西口