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TNSニュース2026年10月
株式会社タカネットサービス
神奈川県横浜市西区みなとみらい3丁目6番4号物流関連の法改正・施行が相次ぐ中、物流事業者、荷主の双方は、該当する法改正の趣旨の理解とともに適切な対応が求められます。帝国データバンクが実施した「改正物流効率化法に関する企業の意識調査」によると「内容を知っている」企業の割合は16%、「内容を知らない」企業は69%でした。承知のように物効法改正は 2024年問題を背景に改正され、荷主や物流事業者へ積載効率の向上、荷待ち・荷役時間の短縮などを努力義務として、さらに一定規模以上の特定事業者や特定荷主には定期報告などが課せられました。一方、改定貨物運送事業法では、多重下請け構造の是正や労働環境改善などを主眼に、今後、事業許可では更新制に移行していきます。物流業者が法改正による「実効」を確実なものにするには荷主業界を巻き込んでの相互理解と周知徹底が不可欠といえます。
日本物流団体連合会が実施した「AIの利活用に関する意識調査アンケート」によると物流業界でAI(人工知能)活用を重要課題と捉える企業が9割に達する一方、全社的な導入は16%にとどまり、関心と導入実態の間に顕著なギップがありました。導入領域には偏りが見られ、生成 AIなどを用いた事務処理業務への活用は進んでいるのに対し、配車最適化や倉庫オペレーションなど物流のコア業務への導入は少ないことや、AI活用に当たり最大の障壁になっているのが「教育・研修制度の不足」「人材不足」などであることも分かりました。有効回答は231社で、実運送事業(44%)や倉庫業(26%)、利用運送業者・その他(16%)でした。
丸紅と講談社、集英社、小学館の4社が出資するPubteX(パブテックス)は、出版取次を介さずに書店からの追加注文分を書店に直接配送する「注文流通ソリューション」を10月から開始します。同社によると、オフィス用品配送網や宅配事業者の空きスペース等を活用して物流コストを最適化し、納品日数を従来の最大約2週間から最短2~3日に短縮します。出版物流は、返品の多さと品切れによる機械損失が構造的な課題となっており、本システムの稼働で、今後、出版物流のシステムや流れが変わるかも知れません。
ヤクルト本社と日本製紙クレシアは神奈川と岡山間で幹線の共同運行を開始しました。清涼飲料と家庭用紙など、温度管理を必要としない常温商品を混載することで、トラックの積載率向上や輸送便数の削減、環境負荷の軽減につなげます。両社は今後、他エリアへの展開など共同物流の拡大について検討していく計画です。
ヤマトホールディングス(本社・東京)は 2027年6月をメドに国内線貨物専用機(フレーター)の運航を中止します。24年4月からエアバス機を貨物機(搭載貨物は10トントラック6台分)に改修した3機で開始し、現在1日当たり16便、14路線を運航していました。しかし燃料などのコスト上昇から自社運航を継続的に実施していくことが困難となりました。ヤマトHDと日本航空グループでは、引き続きベリースペースの活用など持続可能な物流網の構築に向け相互協力していきます。
福山通運(本社・広島県福山市)と自動運転技術のT2 は、福通が関東―九州・中四国間で行っている中継輸送の一部区間にT2 の自動運転トラックを組み込む取り組みを開始しました。それによると、藤沢支店(神奈川県)と、同区間の荷物が集まる加西支店(兵庫県)を結ぶ約 510キロメートル区間に自動運転トラックを組み込み、福通の通常のトラックとの連携など、一連のオペレーションを検証することで有効性を確認、次のステップに進みます。
ボックスチャーター(本社・東京)はこのほど協同輸配送サービス「クールBОXチャーター便」の規格を改定し、配達可能エリアを従来の900キロ圏内から1800キロメートル圏内へ拡大しました。この結果、東京―九州間などの長距離保冷輸送に対応し、翌々日の配達が可能となります。専用ボックスは内寸が高さ139、幅96、奥行き94・4センチメートルで、最大積載重量400キログラム。保冷温度帯は冷凍がマイナス15度以下、冷蔵が10度以下など。同サービスは加盟する運送会社の共同輸配送網を使い、ボックス単位で運びます。
毎号、トラック業界の最新動向を掲載していますが、それにしても業界の「変化」ぶりは一段と加速しているようです。小社は、このスビートに遅れることなく、引き続き、お得意さまのニーズを丹念に聞きながらサービスの深度化・多様化を図っていく所存です。事業拡大に向け、お得意さまとともに前へ進みたいと念願しています。 西口