TNSニュース2013年3月号 第42号

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    第42号 2013年 3月

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  • >> 春夏秋冬 <<

    物流業界では久々に大きなニュースが舞い込んできました。佐川急便グループ(本社・京都市)とハマキョウレックス(本社・静岡県浜松市)による「3PL事業の統合と資本・業務提携」に関するニュースです。業界紙などによると「佐川の3PL事業をハマキョウ側に統合し、その見返りとして佐川側はハマキョウに資本出資する」ということです。なお基本合意の具体化に向けては両社が「誠意をもって詰めていく」ということですが、仮に、佐川側の出資比率が 20%超になった場合、果たして、両社の関係は、また、ハマキョウの立場はどうなるのか――といった先読みをされる関係者もいるようです。いずれにしても両社の資本・業務提携は物流業界、特に3PL事業を手掛けている企業にとっては脅威になることは間違いないでしょう。それよりも「今の時代、何が起きても不思議ではない。自由で柔軟な発想こそが原点になる」ということを改めて思いました。両社の今後の取り組みに大いに注目していきたいものです。

  • ◆陸運大手、厳しい決算続く

    陸運業界大手の 2012 年4~12 月期連結決算は国内景気の低迷が続く中、特に国際関係貨物の荷動きが低迷し厳しいものとなりました。大手は揃って通期業績を下方修正しました。日本通運(本社・東京都)は輸出入を中心とした航空貨物輸送が不振で減収減益。日立物流(本社・東京都)も国内の3PL事業は好調でしたが、輸出入貨物の不振、海外事業の不振などから減収減益となりました。一方、大手路線のセイノーHD(本社・岐阜県大垣市)では貨物輸送事業は横ばいでしたが、自動車販売事業が伸びて増収増益。さらに総合物流大手のセンコー(本社・大阪市)はM&A効果や3PL事業が続伸し、同じく増収増益となりました。福山通運(本社・広島県福山市)は大手荷主から撤退などもあり取扱量の減少から減収減益となりました。主要会社の決算は以下の通りです。

    〈社名〉 〈売上高〉 〈経常利益〉
    日本通運 12,060(▲0.6) 314( ▲3.6)
    ヤマトHD 9,842( 1.3) 640( ▲1.7)
    日立物流 4,075(▲1.6) 145( ▲18.1)
    セイノーHD 3,865( 3.8) 154( 6.3)
    センコー 2,216( 10.5) 82( 22.1)
    福山通運 1,868(▲1.0) 106( ▲8.2)

    ※単位:億円、カッコ内は前年同期比増減%、▲は減少を示す。

  • ◆4月「青年部会」が発足/全ト協

    全日本トラック協会(本部・東京都)は、今年4月をめどに青年部会(仮称)を発足させます。全ト協関係者によると、都道府県やブロック単位のトラック協会では青年部会といった組織はありますが、全ト協にはありませんでした。部会運営の詳細はこれから詰めていきますが①講演会や研修会の開催②研究報告③青年経営者の親睦――などの取り組みを中心行っていくことになるようです。

  • ◆首都圏で大型施設の建設相次ぐ

    首都圏において大型物流施設の企画・開発が相次いでいます。物流業務の効率化や拠点配置の見直し、また、物流施設の作業性の向上など様々な「要因」が背景になっているようです。物流施設開発のグッドマンジャパン(本社・東京都)は 2014 年秋の竣工を目指して神奈川県川崎市内に4階建て、延床面積18,000 ㎡規模の大型施設を開発・提供していきます。また、通販のベルーナは物流機能の強化のために埼玉県比企郡に 130 億円を投資して延床面積 30,000㎡の物流センターを建設します。分散していた施設の集約とともに物流業務の効率化で当日発送サービスなどにも対応していきます。

  • ◆運輸業倒産4か月連続増/商工RC

    東京商工リサーチがまとめた1月の全国倒産状況(負債額1000万円以上)によると運輸業は 5.7%増の 37 件となり。4か月連続で前年同月を上回りました。燃料費の高止まりや荷動き不振が響き連続の増加となりました。

≫編集後記≪

ハマキョウと佐川急便の提携には驚きました。小社も皆様の経営支援を積極的に強化すべく事業体制の再構築を進めていく考えです。その都度、ご報告してきますので、ご期待下さい 西口