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第102号 2018年 3月
株式会社タカネットサービス
神奈川県横浜市西区みなとみらい3丁目6番4号本号のトップニュースは「特積み運賃、平均15% 値上げ/福山通運」ですが、今後、値上げの動きがトラック業界全体に広まっていくことは間違いなさそうです。福山通運では値上げによる増収分について「主にドライバーの確保や定着化などに向けた労働環境の改善に充てる」ということです。また、特積み業界ではセイノーホールディングスの中核事業会社・西濃運輸が2018年度中の値上げ実施を決定しています。因みに福山通運の18年4~12月の連結決算は経常利益が23%増、また、セイノーHDの営業利益も前年同期比9%と好調で、収受運賃の「底上げ」効果がいかに大きいか一目瞭然です。ドライバーを中心とした人材不足は深刻です。長時間労働の解消などを含め、処遇改善に取り組むことで、何としても「良の循環」を生み出していきたいものです。
福山通運は2月から企業間の小口貨物輸送の基本運賃(特積運賃)を平均15%程度値上げ実施しました。2014年3月以来、およそ4年ぶり。例えば、東京-大阪間(輸送距離約600キロ)で10キログラムの荷物を運ぶ場合、現行の1540円から約10%増の1690円となります。また、輸送距離が50キロ以内の域内輸送で、550キロの荷物を運ぶ場合では9120円から約20%増の1万940円となります
セイノーホールディングスはこのほど航空フォワーダー専業大手の阪急阪神エクスプレス(本社・大阪市)の株式34%を取得し、資本・業務提携をより強化しました。今後はセイノーHDの国内輸送ネットワークや物流センターと、阪急阪神エクスのグローバルネットワークを組み合わせることで、新たな物流サービスを展開していきます。両社は2016年11月に協定書を締結、株式を持ち合っていました。
国土交通省は単身者向けなど混載便による引っ越しを、約款の適用範囲に加えることやキャンセル料の引き上げについて約款変更を行いました。現行約款によると、「前日」の解約は「運賃の10%以内」、当日は「20%以内」と規定されていましたが、改正後は、それぞれ「30%以内」「50%以内」、さらに前々日(30%以内)も新たに加えられました。実施は6月1日からの予定です。
帝国データバンク(TDB)がまとめた2018年度の「賃金動向に関する企業の意識調査」によると、賃金改善が「ある」と回答した企業を業種別でみると「製造」が最も高く、次いで「運輸・倉庫」「建設」が続き、前年度と変わりませんでした。深刻な人手不足が続いている建設業界では総人件費が平均3・25%増加、また、運輸・倉庫業界では3・07%増加が見込まれる、ということです。調査期間は1月18日から31日まで、有効回答企業数は約1万社です。
日本貨物鉄道(JR貨物)は3月上旬から4月初旬までの期間、延べ30本の臨時貨物列車を運行させるなど、12フィートコンテナ換算で9870個(約4万9350トン)の輸送力を増強します。主な臨時列車は大阪-鳥栖(佐賀)で、3月20、22、27~30日、隅田川(東京)-札幌間では3月21、23、24、27~31日など。JR貨物では「昨年以上のトラックドライバー不足が見込まれる」としています。
GfKジャパンの調査によると、2017年のドライブレコーダーの販売動向によると、販売台数は前年比38%増の109台に達したことが分かりました。「あおり運転」に端を発する死亡事故の報道を受け、10月中旬以降、販売が急伸しました。カメラ画素数別では200万画素以上が前年の73%から78%に拡大しています。GfKでは「今後の商品展開が注目される」としています。
運送会社トップとお会いする機会も多いのですが、値上げに対する取り組みは今までとはちょっと違っていますね。頼もしい限りです。小社では引き続き取引先様のご要望に応えるべく商品の品ぞろえを拡大・強化していく所存です。ご支援のほど、宜しくお願い致します。 西口