TNSニュース2014年10月号 第61号

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    第61号 2014年 10月

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  • >> 春夏秋冬 <<

    今、物流業界で話題を一人占めしているのが業界最大手・日本通運の貸し切りトラック運賃・料金の値上げの動きです。「リーディング・カンパニーが遂に重い腰を上げた」。日通が運賃・料金値上げを届け出るのは、実に24年ぶりのことですが、上げ幅も20%、実質的には15%程度になるということです。この間、人件費はもとより、車両価格、燃料価格、傭車費など全てが値上がりしています。国土交通省によると、トラック運送事業のキロ当たり原価は1991年に375・95円だったものが、2011年には508・93円へと、35%上昇しています。本来、実勢運賃は顧客との個別交渉で決まるものですが、交渉時のスタートラインが引き上げられることは間違いありません。業界関係者の一人として日通の英断が業界全体の実勢運賃の底上げに繋がる事を願わずにいられません。

  • ◆運管試験「難しい」過去最低14%の合格率

    運行管理者試験センターによると、今年度第1回(8月24日実施分)の「運行管理者試験」の合格率は14・4%で、過去最低となりました。前回の合格率は19・3%で、これを大きく下回りました。実務経験者の合格率は9・7%、基礎講習受講修了者も21・2%で、ともに過去最低でした。ちなみに合格率を都道府県別でみるとトップは秋田県で23・8%でした。受験者数は2万5510名、このうち基礎講習受講者は1万400名でした。

  • ◆日通、貸切運賃20%、諸料金10%値上げ

    日本通運は9月2日、一般貨物自動車運送事業における貸切運賃・料金の改訂を国土交通省に届け出ました。改定率は一般貨物運賃、引越運賃、海上コンテナ、タンク車運賃などで全国一律で20%の値上げです。諸料金(車両留置料・地区割増量)は10%の値上げです。日通では「1990年に届出して以来の値上げ。この間、排ガス規制や環境負荷低減への投資、燃料価格の高騰など大幅なコスト上昇しています」と説明しています。

  • ◆鴻池運輸、静岡県島田市にスイッチセンター

    鴻池運輸(本社・大阪市)は近く、長距離輸送を複数で分担する中継輸送の拠点として、静岡県島田市に「スイッチセンター」を開設しました。同センターは新東名高速道路・島田金谷インターチェンジより車で約15分(約5キロ)のところで、施設の敷地面積は約4600平方メートルで、トレーラ10台の駐車のほか、洗車場、給油施設、スタンバイ電源などを設備しています。今後、関西ー九州、関東ー東北間などに開設する予定です。

  • ◆労組組合調査、依然続く改善基準告示違反

    トラック労働組合の運輸労連が実施した調査によると、トラックドライバーの「連続運転時間」の基準内4時間以内の順守率は69・9%となり、昨年より1・3ポイント改善しました。しかし、依然として約3割のドライバーが「改善基準告示違反」となっています。また、7時間以上は9・9%となり1・3ポイント増加しています。完全順守にはほど遠いのが実態です。高速道路のSA・PAで7864名のドライバーから聞き取り調査しました。

  • ◆丸紅、物流子会社を統合

    丸紅は来年4月1日を目途に100%出資の物流事業会社2社を合併します。「ロジパートナーズ」と「丸紅物流」の2社で、合併後の社名は「丸紅ロジスティクス」となります。ロジパートナーズはこれまで国内物流、丸紅物流は海上・航空輸送などの国際フォワーディング事業を行ってきました。新会社は2018年度において売上高500億円、経常利益35億円の達成を目指します。

  • ◆全ト協、軽油価格高騰で署名活動

    全日本トラック協会(星野良三会長)は燃料価格高騰対策に関する緊急要望の実施のため「軽油引取税の旧暫定税率の廃止、少なくとも燃料価格高騰時における旧暫定税率の課税停止措置の発動」を実現するため全国一斉の署名活動を行いました。9月30日までに会員事業者や取引先などから100万名超の署名を集めました。

≫編集後記≪

近く「月刊トラックランド」2号を増刷、発刊する予定です。これからも「顧客本位」をモットーに、サービスの多角化・充実を図っていきます。旧倍のお引き立てをお願いします。 西口