TNSニュース2015年1月号 第64号

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    第64号 2015年 1月

  • 株式会社タカネットサービス

    神奈川県横浜市西区みなとみらい3丁目6番4号
    みなとみらいビジネススクエア2階
    TEL:045-222-4488/FAX:045-222-4489
    https://www.takanet-s.com
  • >> 春夏秋冬 <<

    新年あけましておめでとうございます。2015年がスタートしましたが、トラック業界関係者の関心事は運賃動向や取引先のニーズを的確に読み取り、最適な物流サービスを提供していくという、2点に絞られると思います。現在、原油価格は下落傾向にありますが、昨年は燃料価格の動向に振り回された1年でした。また、日本通運を筆頭に大手企業が運賃値上げに動いたことや折からのドライバー不足、車両不足もあり、中小事業者でも若干の運賃値上げが実現しました。今、国内景気は消費増税後の消費低迷から抜け出せない状況にあります。となれば収受運賃の底上げや荷主ニーズにマッチした物流サービスの提供が、企業の拡大・発展のためにこれまで以上に求められることになります。

  • ◆西濃、福通の大手2社が共同事業を拡大

    特積み大手のセイノーホールディングス(西濃運輸)、福山通運の2社は「共同事業」の拡大に積極的に取り組みます。現在、大規模災害時の協力体制の強化を始め、共同配送・共同幹線輸送(一部)などを行っていますが、今後は、これらの事業を更に拡大、実施していく方針です。共同配送は同一配達先の荷主に対し、西濃、福通のどちらかが、まとめて配達するものです。また、特積み各社が重要課題としている「幹線輸送の効率化」には区間を決めて実証実験的に行っています。大手2社の取り組みだけに今後の成果が注目されそうです。

  • ◆子会社統合で効率化/SBSHD

    SBSグループで温度帯食品物流を担当するSBSフレックは、地域子会社6社を1社に統合し、新会社「SBSフレックネット」として今月1日からスタートしました。新会社は全国展開しており、全国70か所に及ぶ事業拠点を持っています。地域会社を統合する動きは多く見られ、経営の効率化・迅速化を占う格好の材料となりそうです。

  • ◆王子HD、中越パルプ、共同物流などで提携

    王子ホールディングス、中越パルプの2社は業務・資本提携を行いました。王子HDは輸入原燃料の共同調達、チップ船の共同運航、製品の共同物流などの分野で業務提携し、王子HDが中越パルプ工業に20%出資しました。これまで王子HDは中越パルプ工業の筆頭株主でしたが、急速に変化する製紙業界の経営環境に対応していくため、経営資源を相互に活用していくことで、投資及び資金効率の向上を図っていきます。

  • ◆路線連盟、解散が正式決定へ

    日本路線トラック連盟(北野耕司会長)は1月下旬に開催される総会で解散・発展的解消することを正式に決定します。3月末で全国組織としての事業活動を全て終了させます。路線連盟は1995年の設立で、現在、会員数は57社に減少していいます。福山通運、ヤマト運輸、西濃運輸など大手会員が相次いで退会し、財政面などからも、全国組織としての事業活動が困難になっていました。

  • ◆難題続きのトラック業界/全ト協

    全日本トラック協会が昨年末に発表した2014年の重大ニュースは①高速道路料金の大口・多頻度割引、14年度に限り最大5割へ。13年度補正予算で500億円措置②貨物運転免許に新区分。中型免許制度見直し③新規参入の厳格化で、国土交通省が見直し検討開始④安全性評価事業「Gマーク」が初めて2万事業所を超え、2万1125事業所に――などです。トラック業界にとって、いずれも「継続審議事案」であり、問題解決に向けた取り組み強化がこれまで以上に重要になっています。

  • ◆◆活発化するМ&Aの動き/物流業界

    先月末、三井倉庫ホールディングスがソニーの物流子会社をМ&A(合併・買収)することを明らかにしました。買収金額は187億円です。М&Aは成長戦略の重要な手段であり、企業規模を問わず、本年も活発化していきそうです。ちなみに昨年、物流業界(陸運、運輸・倉庫)で公表された主な事案でも20件を超えています。

≫編集後記≪

新年がスタートしました。小社は昨年同様、お取引先さまの後方支援に徹すべく、スタッフ全員が一致団結して臨みます。何なりとお申し付け下さい。 西口