総合ソリューションパートナー
第153号 2022年 6月
株式会社タカネットサービス
神奈川県横浜市西区みなとみらい3丁目6番4号物流専門紙が上場物流企業の2022年3月期業績 を集計したところ、全87社のうち76社が増収、68 社が利益を増やしました。うち売上高が1000億円 以上の大手35社では33社が増収、利益も28社が 増益となり、大きく改善されました。前期は国内ではE C物流をはじめ、食品、日用品などが堅調に推移、国際 物流でも海上コンテナのひっ迫による運賃上昇などが 収益完全につながったようですが、23年3月期の業 績予想では87社のうち64社が増収、利益増を見込 む企業が48社となっています。前期と比べ慎重な見 方が少なくないようです。今、 物流業界では残業時間を 規制・罰則化する「2024年問題」はもとよりですが、 燃料価格の高止まりなど解決課題は少なくありません。 今期の収益確保に向けては、業務全般の見直しなどを 含め、従前にも増して諸課題への真正面からの対応が 欠かせないようです。
全日本トラック協会が発表した「トラック運送業界 の働き方改革実現に向けたアクションプラン策定に伴 うモニタリング調査」結果によると、22年3月末まで に発生割合25%(時間外労働年960時間超のトラ ック運転者が発生する事業者の割合)は27・1%で、 前年度から0・9ポイントと僅かながら改善されまし たが、達成目標までには届きませんでした。なお、この アクションプランでは23年3月末までに20%、2 4年3月末までに10%、そして24年4月以降は 0%としています 。
近鉄グループホールディングス(本社・大阪市、GHD)は持ち分法適用関連会社である近鉄エクスプレス(本社・東京)を完全子会社化します。5月16日から7月5日まで株式公開買い付け(T0B)を実施します。近鉄GHDは現在、近鉄エクス株を44・1%、子会社分を含めると47・09%を保有しています。
センコーグループホールディングス(本社・東京)は 2027年3月期までの5カ年中期経営計画で売上高 目標を22年3月期比60%増の1兆円に設定しまし た。利益は81%増の450億円。事業別では物流事業 が46%増の6450億円、うち国内物流は39%増 の4500億円としました。総合提案力と直営主体の 安定力で受注拡大を図ります。このほか、商事・貿易事 業は1950億円(33%増)、ライフサポート事業8 00億円(2・7倍)などです。期間中には2900億 円の投資を行い、物流センターの保管面積を500万 平方メートル(23%増) 、車両1万台(49%)に増 床・増強します。
フジトランスポート(本社・奈良市)は、運送業など 向けのシステム開発会社と共同で、ロボット点呼シス テムの実証実験を開始しました。国土交通省では点呼 業務の無人化を見据えた「乗務後の自動点呼の制度化」 を2023年1月に実施する予定で、今回の実施に踏 み切ったものです。日々の点呼データをクラウド上で 一元管理するとともに、点呼記録簿の作成を自動化し ます。同時に支援ロボットが運行管理者の任務を果た せるか、機能に問題はないか、なども検証します 。
鴻池運輸(本社・大阪市)は、ことし7月からドローンの操縦ライセンスが取得可能な「KОNОIKEドローンスクール」を茨城県鹿嶋市内に開校します。基本から応用までを学べる操縦技能や安全運航管理者総合取得コース(3日間)、体験コース(1日間)、スキルアップコース(2日間)などを用意。ドローン操縦のライセンス「JUIDA無人航空機操縦技能証明書」「JUIDA無人航空機安全運航管理者証明書」の取得が可能です。
日本自動車ターミナル(日タ、本社・東京)は東京・ 足立区で冷凍冷蔵倉庫を2024年秋に建設、供用開 始します。首都高速道川口線・足立入谷出入口から1・ 2キロに立地、敷地面積1000平方メートル、5階建 て、延べ床面積2857平方メートルの規模です。日タ は首都圏で4カ所の公共トラックターミナルを管理・ 運営しています 。
先月、パシフィコ横浜(横浜市)で開 催された「ジャパントラックショー」には小社も出展・ 展示しましたが、予想を遥かに超える皆さんに訪問し て頂きました。今後も皆さんの期待に応 えるべく、全社 員一丸となって商品の企画・提供に臨む所存です。何卒、 宜しくお願いいたします。 西口