総合ソリューションパートナー
第119号 2019年 8月
株式会社タカネットサービス
神奈川県横浜市西区みなとみらい3丁目6番4号令和の時代に入ってから早くも3か月が過ぎました。この間、平成時代の物流業界動向を「総括」する新聞報道が散見されますが、「規制緩和の進展と過当競争の激化」というのが論調の大勢のようです。具体的には平成に入って間もなく、規制緩和を目的とした物流二法が施行され、事業者数は増え続け、過当競争の激化で運賃下落という最悪の状況に至りました。こうした中、トラック業界はドライバー不足が深刻化、一方では、長時間労働の是正や賃金を時短など労働環境の整備を求められことになりました。いずれにしても過当競争による運賃下落という「負のスパイラル」がやがて破たんすることは言うまでもありませんが、一難去って、また一難の状況です。各企業の経営陣にあっては更なる事業拡大・発展に向け、これからも「一歩先」を読み、次の一手を打ち続けなければなりません。
サンスター、キューピー、日本パレットレンタル(JPR)の3社は関西・九州間において、トラックと船舶を利用した共同配送を開始しました。関西から九州への往路はサンスターとキューピーの製品を混載し、復路はJPRのレンタルパレットを積載して「実車率99%」の実現をめざします。混載の対象は、サンスターの歯磨き、歯ブラシなどのオーラルケア製品とキューピーのマヨネーズ、ドレッシングなどの調味料。海上輸送は泉大津-新門司港及び新門司港-神戸航路を利用し、20トン積みの13メートルのセミトレーラで対応していきます。
西濃運輸(本社・岐阜県大垣市)は、7月1日から積み合わせ運賃を平均8%値上げし、適用開始しました。現行運賃は2018年4月1日から適用開始した「運賃表」に基づくものでした。同社では、取引先に向けた運賃改定通知のなかで、特に「従業員の労働環境の改善に取り組む働き方改革への対応が急務になっています」と、改定理由を説明、理解を求めています。
サカイ引越センター(本社・大阪府堺市)が発表した2019年6月度の月次売上高によると、前年同月実績で比べ全ての地域で10%以上上回りまるとともに、前年比14%増の63億6300万円となりました。4月から6月度の19年度・第一四半期では、北海道・東北地区が11・7%増となるなど、すべての地区で前年同期を上回り、最終的には5・7%増の246億6400万円と好調に推移しました。
日本通運はこのほど札幌支店の倉庫で自動走行するフォークリフト(AGF)とオートレーター(自動垂直昇降機)が連携する「自動化システム」を本稼働させ、夜間の出荷準備作業を無人化しました。新札幌物流センターで実施しているもので、これまで翌日の出荷準備のための夜間・早朝時間帯に行っていた有人のフォークリフト作業を無くすとともに、作業スタッフが帰宅した後の夜間時間帯に、各階に配置したAGFとオートレーターが連携した行うものです。
安田倉庫(本社・東京都)は東京都江東区で医薬品物流向けの新たな物流センターを開設します。りんかい線・東雲駅から徒歩5分、首都高速湾岸道・有明インター・チェンジからすぐに立地し、敷地面積1万900平方メートル、地上4階建て、延べ床面積2万2100平方メートルで、2020年6月からの稼働を見込んでいます。東京湾や羽田空港にも近く、医薬品物流に最適な立地しており、引き続き、医薬品物流サービスの強化をしていきます。
全日本トラック協会は2019年度の貨物自動車運送事業安全性評価事業(Gマーク制度)で、全国の9448事業所からの申請があり受理したと発表しました。内訳は新規が前年度比7事業所増の1577事業所、更新は1925事業所増の7871事業所でした。今後、申請書類の審査を行い、12月中旬に19年度「安全性優良事業所」を認定・公表する予定です。
先般、ビジネス番組「賢者の選択」に出演し、当社のビジネスモデルを紹介させて頂きました。 今後も、お取引様各位の業容拡大を支援すべく社員一同尽力していく所存です。引き続き、当社の「新商品」にご期待下さい。 西口