総合ソリューションパートナー
第33号 2012年 6月
株式会社タカネットサービス
神奈川県横浜市西区みなとみらい3丁目6番4号貸切バス事業者の陸援隊が関越自動車道で引き起こした死傷事故が社会問題になっていることは承知の通りです。関東運輸局では数回に渡り法令違反の疑いで立ち入り検査を行いましたが名義貸し、運転者の日雇い、運行指示書の不作成などの全 21 項目を法令違反としています。あってはならないことで、残念でなりません。ところで、この高速バスツアー事故発生に伴い、トラック輸送関係への「影響」が心配されています。つまり安全確保に向けた取り組みの強化ということですが、当然といえば当然です。例えば、デジタルタコグラフ装着対象拡大の議論などは当然強まっていくでしょう。
トラック運送大手の 2012 年3月期の連結決算は好調に推移しました。日立物流とセンコーの2社は売上高、経常利益ともに2桁伸ばしました。運賃の値引き要請や燃料価格の高止まりなどの利益圧縮要因もありましたが、生産ラインの早期復活や復興需要の取り込みなどが収益向上に寄与しました。またM&A(企業の合併・買収)による業績への寄与も鮮明になっています。ちなみに中堅どころの陸運企業概ね、順調の業績拡大になっています。
<陸運大手の2014 年度中間決算> | |||
<社名> | <売上高> | <経常利益> | <純利益> |
日本通運 | 16,280(0.7) | 474(16.6) | 269(3.1 倍) |
ヤマトHD | 12,608(2.0) | 679(3.0) | 197(▲40.4) |
日立物流 | 5539(50.2) | 229(44.0) | 125(84.6) |
セイノーHD | 5042(1.3) | 197(▲2.0) | 125(48.4) |
センコー | 2703(12.2) | 83(30.7) | 34(53.8) |
福山通運 | 2484(▲2.8) | 141(▲1.1) | 99(18.2) |
単位は円、カッコ内は前期比増減%
東京路線トラック協会は、このたび開催した総会で名称を「全国物流ネットワーク協会」と改称しました。また任期満了と伴う役員改選ではヤマトホールディングスの瀬戸薫会長を新会長に選出しました。今年度は①地域社会が進める安心・安全な町づくりへの貢献②大震災等危機管理仕組みづくり③環境負荷の小さな効率的で高品質な物流システム作り――などの実現に取り組みます。
国土交通省が発表した 2011 年の外貿コンテナの取扱量は全港湾(66 港)で、過去最高の 1751 万TEUとなり、過去最高を更新しました。前年比 3.9%増の伸びで、08 年のリーマン・ショックを境に落ち込んでいましたが、10 年から回復に転じました。港湾別では東京港が 414 万TEU(8.6%増)、横浜港 280万TEU(6.2%減)、名古屋港 247 万TEU(3.2%増)――などでした。単位のTEUは 20 フィートコンテナ換算です。
日本通信販売協会(JADMA)がまとめた 2011 年度の会員 129 社の売上高によると、合計額は1兆 4943億円で前年度比 2.3%増となりました。上半期が0.9%の伸びに対して、下半期は 3.7%増となりました。商品別では、家庭用品の 9.3%増がトップで、衣料品 4.1%増、通信教育 0.3%増などとなっています。
ハマキョウレックス(本社・静岡県浜松市)、トランコム(本社・名古屋市)の2社が相次いで「中期3か年経営計画」を発表しましたが、いずれも連結売上高1000 億円達成が目標になっています。2社の直近の業績は好調で、2012 年3月期の決算でもハマキョウが売上高 899 億円、経常利益 65 億円、トランコムも売上高 815 億円、経常利益 48 億円を確保しました。ハマキョウは3PL事業、トランコムは求貨・求車事業を主力事業に業績を伸ばしています。
佐川急便グループのSGモータース(本社・大阪市)は、このほど女性だけの車両整備チーム「SGMレディース」を発足させました。当面は乗用車、軽自動車が対象にしますが、将来的には「女性だけのお店」を開設します。
お取引先各社の皆様のご支援のもと当社グループも順調に事業を拡大しています。「皆様に役立つ経営支援」をモットーに考え、対応しています。引き続き、ご指導ご鞭撻のほどお願いします。 西口