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第96号 2017年 9月
株式会社タカネットサービス
神奈川県横浜市西区みなとみらい3丁目6番4号何とか「負のスパイラル」から抜け出さねばならない--。厚生労働省がこのほどまとめたトラック、バス、タクシーなどの自動車運転者を使用する事業場に対する2016年の監督指導結果によると、トラック運送業の「改善基準告示」違反率は67%と前年から2・5ポイント改善しました。ただし、この数年間、むしろ悪化傾向にあるのが実態です。違反率はバス54%、ハイヤー・タクシーの41%に比べてトラックの「高さ」が際立ちます。また、主な違反事項では最大拘束時間(違反率51%)、拘束時間(43%)、休息期間(38%)などで、いずれも3業種の中で最も高くなっています。深刻化するドライバー不足の影響があるようですが、だからといって現状を「容認」していたら業界及び企業の発展は望めないし、人材が集まってくるはずもありません。「労働力不足→労働環境の悪化→労働力不足」といった負のスパイラルから抜け出す真剣な努力が求められる所以です。
センコーグループホールディングスは、神奈川県を拠点とした食品輸送が主力の安全輸送(本社・横浜市戸塚区)を子会社化します。10月上旬をメドに行い、食品物流事業を拡大・強化します。安全輸送は21事業所、5物流センターを持ち、従業員720人、保有車両400台、売上高64億円(2017年5月期)。センコーGHDでは子会社化することで、特に神奈川を中心とした西関東で車両や作業員を増強、輸送効率の向上や事業拡大につなげていきます。
西濃運輸はこのほど東京方面から九州方面へ10トントラックで行っていた事業所間の輸送を、JR貨物・大阪貨物ターミナル駅までトラック輸送を行い、その後、JR貨物(日本貨物鉄道)と連携してコンテナ列車で輸送する取り組みを開始します。当面、九州向けの大型トラック6台分を鉄道コンテナ搭載車両に変更し、積載向上を図っていきます。5月からの準備期間を経て実施するものです。
アサヒビール、キリンビール、サッポロビール、サントリービールの4社は9月12日から北海道の釧路・根室地区で「共同物流」を開始します。トラックの単位に満たない荷物を対象に4社の製造・物流拠点からJR札幌貨物ターミナル駅構内の日本通運の倉庫に商品を集め、配送先ごとに商品を積み込んで配送します。
帝国データバンクが実施した人手不足に対する企業の動向調査によると「運輸・倉庫業」は60・9%で6カ月前より2・8%増え、1年前との比較では12・8ポイントアップしました。正社員が不足している企業の割合は45・4%と過去最高を更新しました。6カ月前に比べて1・5ポイント増え、1年前からは7・5ポイント増加しました。
運行管理センターによると、2017年度第1回運行管理者試験の貨物部門の受験者は3万7775人となり、1991年度以降では過去最高となりました。前年度と比べて1747人増加しました。会場別では大阪3286人、東京3165人、神奈川2395人の順。今回の申請者は4万1549人で受験率は90・9%でした。
トラック架装メーカーのトランテックス(本社・石川県白石市)はこのほど軽量化により積載能力を大幅に向上させた「新型ハイウイングMAX」のラインオフ式を開きました。大型車「プロフィア」、中型車「レンジャー」のフルモデルチェンジに伴い開発しましたもので大型車では架装を含め計400キロの軽量化が図られ積載能力が向上します。
物流不動産開発のセンターポイント・ディベロップメント(CPD)はCPD尼崎流通センター(兵庫県尼崎市)が9月末までに完成、本稼働します。地上6階建て、延べ床面積28万660平方メートルと、国内最大級のマルチテナントです。各階は5270~912平方メートルのスペースに分割され、区画単位でも賃借できます。
お蔭様で小社の事業はお取引様のご理解ご支援で順調に拡大しています。創業精神「お客様・社員とともに『歓び』を共に創る」を改めて確認、皆様のお手伝いをさせて頂く所存です。引き続き、ご支援の程宜しくお願い致します。 西口