総合ソリューションパートナー
第150号 2022年 3月
株式会社タカネットサービス
神奈川県横浜市西区みなとみらい3丁目6番4号軽油価格が1円上昇すると、トラック業界全体では154億円の負担増となりますーー。燃料価格の高騰が続く中、中小・零細企業の多いトラック業界では「経営」の大きな打撃となっています。最大の要因・原因は適正運賃の収受とともに、足元の燃料サーチャージの適用などが思惑通り進んでいないからです。ちなみに中小企業庁による価格交渉促進月間フォローアップ調査によると、トラック業界は価格転嫁の達成状況、価格交渉の協議状況とも、全16業種のうち16位と文字通り「最下位」に甘んじているのが実態です。冒頭に記した「1円上昇すると…」は全日本トラック協会が荷主向けにトラック業界の窮状を訴えたものですが、今こそ、最下位の「汚名」を返上すべく、待ちの姿勢から「攻め」の姿勢への切り替えが必要です 。
キユーソー流通システム(本社・東京)と三菱倉庫(本 社・東京)はこのほど、輸送ネットワークや物流ノウハ ウを組み合わせ、温度管理が必要な食品及び医薬品の 事業分野で連携することで業務提携しました。キユー ソーは全国に4温度帯管理が可能な輸配送を持ち、三 菱倉庫も食品と医薬品の顧客を持ち、物流ノウハウと ともに拠点施設を配置しています。両社では、今回の業 務提携を機会に、お互いの強みを組み合わせながら食 品と医薬品で物流プラットフォーム(基盤)構築を進め ていきます 。
西濃運輸(本社・岐阜県大垣市)は名古屋西支店が竣工し、3月7日から業務を開始します。トラックターミナルに物流倉庫を併設する「ロジ・トランス機能」で、さらなる収益拡大をめざしていきます。東名阪自動車道・名古屋西IC(インターチェンジ)か ら2分、名二環(名古屋第二環状自動車道)・千音寺南ICから5分の位置に立地し、敷地面積2万4400平方㍍、多層階建て、延床面積2万8400平方㍍です。1階はホーム、3階、4階部分は保管庫(計1万230平方㍍)です。
特積み中堅の第一貨物(本社・山形市)はこのほど東 京支店(東京都江東区)が竣工、業務を開始しました。大和ハウス工業が開発した「DPL江東深川」内に開設されており、第一貨物は7階建て施設の2階部分を区分所有(約1万8500平方㍍)しています。同社では東京、埼玉での社宅の建て替えや整備工場の統合・移転、さらには山形支店の統合移転を行うなど、総額280億円を投じた「東京プロジェクト」に取り組んでいましたが、今回の東京支店の竣工で終結しました。
名古屋鉄道(本社・名古屋市)は、株式51%を保有 する連結子会社・名鉄運輸(同)の株式を公開買付け(TОB)します。なお、株式20%を保有する第2位株主である日本通運とは、TОBに応募しない旨を合意しており、日通は株式を継続保有します。名鉄は名鉄運輸との連携をより強化することでグループの成長つなげます。TОBの期間は2月8日から3月24日までで、買付価格は1株3500円。TОB後、名鉄運輸は名古屋証券取引所2部の上場が廃止となる見通しです。
ニッコンホールディングス(本社・東京)は3月1日付けで、安川電機の孫会社安川トランスポート(本社・北九州市)を連結子会社化しました。同社は1951年の設立で、特に機械装置など安川グループの輸送をはじめとした物流事業を手掛けてきました。資本金は3000万円、2021年2月期の売上高は15億9000万円、営業利益5000万円です。なお、今後は社名を「ニッコン北九」に改称し、シェア拡大に臨んでいきます。
倉庫準大手のヤマタネ(本社・東京)は4月1日付けで、千葉市に本社を置く物流会社「シンヨウ・ロジ」の全株式を取得し子会社します。冷凍・冷蔵物流ノウハウを持っており、保有車両は約70台です。生鮮食品を中心とした食品配送を得意としています。ヤマタネでは、冷凍・冷蔵商品の保管・配送ノウハウを取り込むことで、事業基盤の更なる強化を図っていきます。
物流業界を取り巻く経営環境は厳しさを増していますが、そんな中でも「増収増益」と元気な企業があることは承知の通りです。小社は皆さんの会社が元気な企業になれるよう、全社員一丸となってご支援させて頂きます。どんなことでも結構ですから、お気軽にご連絡下さい。 西口