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第116号 2019年 5月
株式会社タカネットサービス
神奈川県横浜市西区みなとみらい3丁目6番4号トラック運送業界で人手不足が深刻化する中、「働き方改革」の流れに沿った動きが活発になってきています。日本自動車工業会が実施した「2018年度普通トラック市場調査」によると「労働時間の適正化」は14年度40%、16年度47%、18年度56%、さらに「給与のり引き上げ」では14年度40%、16年度47%、18年度は48%と、直近では、ほほ半数の事業者が実施しました。また、中小トラック会社の経営者の皆さんからドライバーの不足感について聞くと「不足感が強い」が圧倒的に多く「足りている」はごく僅かです。人材の定着化では処遇改善が大きな要因であることには違いありませんが、併せて、企業の成長戦略を含めた「将来ビジョン」を示すことも忘れてはなりません。
関東運輸局は4月22日付で、関東西部運輸(本社・千葉県野田市)に対し、一般貨物自動車運送事業の許可を取り消しました。2017年5月には1カ月当たり最長246時間の時間外労働で書類送検されました。また、18年7月には一般貨物自動車運送事業の30日間事業停止、車両使用停止50日車の処分を受けています。この間、指導が行われましたが改善が見られず、事業許可を取り消されたものです。2年間は事業に参入できません。
センコーグループの東京納品代行(本社・千葉県市川市)はイタリアの国際フォワーダー業者サヴィーノデルベーネ(SDB)と100%子会社サヴィーノデルベーネ・ジャパン(本社・東京都)の3社間で業務提携契約を締結しました。東京納品代行は欧州企業の日本進出を支援、SDBは東京納品代行の事業基盤を使い、物流基盤を構築します。
全日本トラック協会が発表した「トラック運送事業の賃金・労働時間の実態調査」によると、2018年5~7月に支給された1カ月の平均賃金に、年間支給賞与の1カ月平均額を加えた月額は37万300円でした(11年比5・8%増)。内訳は特積み37万3700円(5・6%増)、一般36万9200円(6・9%増)。従業員の平均年齢は男性運転者47・2歳で、前回調査結果と比べて3歳高くなりました。男女を合わせた全職種平均も46・1歳と2・5歳上昇しました。なお大型運転者(特積み)は44万7600円、47・3歳でした。
国土交通省は特殊車両通行許可の更新申請の有効期間について、優良事業者に限定して現行の2年から4年に延長しました。許可制度の改善の一環であり、①Gマーク(安全性優良事業所認定)取得②ETC2・0(次世代型自動料金収受システム)車載器の装着③過去2年間に特車許可違反が無い--などの条件を全て満たしている事業者が対象です。
全日本トラック協会は貨物自動車運送事業安全性評価事業(Gマーク制度)の申請受付を7月1日から開始します。4月16日からインターネットによる申請書の作成が可能になるほか、GW(ゴールデンウィーク)明けの5月7日には申請書類の頒布を始めます。申請受付期間は土・日曜日を除く7月1日から12日までで、インターネット経由の申請書作成システムは4月16日から7月12日まで利用できます。申請時には申請書のほか、「厚生年金保険料の納付状況が確認できる書類」も添付します。
日本自動車販売協会連合会が集計した2018年度の貨物自動車販売台数は、前年度比4・1%増の44万5210台と好調でした。内訳は小型が3・4%増の26万3142台、普通は5・2%増の18万2068台でした。また、メーカー別の販売台数では日野自動車が3万7056台(8・0%増)と最もシェアが大きく、次いで、いすゞ自動車2万9055台(6・8%減)、三菱ふそう1万5488台(0・6%増)、UDトラックス9872台(3・8%減)などです。
先月19日、宇都宮市で開催した東日本車両センター竣工、東証TOKYO PRО Market上場記念、また、創立10周年記念式典には多くの方々にご出席頂き、心より厚くお礼申し上げます。車両センターは業界最大規模を誇る車両展示場で、5月10日からの本稼働を予定しています。皆さまには、ぜひとも、現地に出向いて頂き事業拡大にお役立て下されば幸甚です。 西口