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TNSニュース2026年3月
株式会社タカネットサービス
神奈川県横浜市西区みなとみらい3丁目6番4号上場物流企業の2025年4~12月期の業績発表で、多くのコスト上昇要因を抱えながらも「増収増益」の着地点となった企業が少なくありませんでした。既存事業の深度化や物流業務全般の見直しによる効率化・省力化、さらには収受運賃の引き上げなど喫緊の課題解決に注力してきたことが収益改善に寄与したものでしょう。こうした状況下、通期見通しでは「慎重派」が圧倒的に多く、先行きの不透明感は否めないようです。高市政権のスタートで、景気動向が「踊り場局面」から「回復局面」に変化するとの期待の声が高まってはいますが、業界に限れば、引き続き、ドライバー不足、業務の効率化・省力化実現など対応すべき課題は山積みの状況にあります。足元における業績確保も重要ですが、ここは、中長期の事業展望をしっかりと見据えた積極対応を肝に銘じてほしいものです。
国土交通省は第38回人事院総裁賞に中国運輸局「トラック・物流Gメン」が選ばれたと発表しました。同運輸局は、いわゆる2024年問題で輸送力不足が懸念される中、プッシュ型情報収集や荷主への是正指導 を実施し、予告なし訪問や毎月のオンライン説明会で理解促進に取り組み、トラック労働者の労働環境改善や持続可能な物流の実現に向けて貢献しました。訪問は約5000カ所、説明会参加は累計1万人でした。国民全体の奉仕者として、新しい価値の創出や国民生活の向上に顕著な功績を挙げた国家公務員を表彰するものです。
全日本トラック協会と日本貨物運送協同組合連合会がまとめた1月のWebKIT(求貨求車情報ネットワーク)の成約運賃指数は前月比8ポイント減、前年同月比2ポイント減の137となりました。求車登録件数は11万1424件で前年同月比16・2%減、前月比41・9%減でした。景気の低迷を背景に弱含みで推移しています。
帝国データバンク(TDB)が調査した「2025年・休廃業・解散企業」動向によると、運輸・通信業は715件、前年比1・7%増で高止まり状態にあります。全産業合計は6万7949件で、年間で最多だった前年から1・6%減少し、3年ぶりに前年を下回りましたが、過去10年で見ても24年に次いで2番目に多い水準でした。運輸業の場合、経営者の高齢化や後継者問題、さらにはドライバー不足を背景とした人件費の高騰、燃料価格の高止まり、過当競争、関連法規の厳重化など、いくつかの要因が複雑に絡み合っての「退場」です。
西濃運輸(本社・岐阜県大垣市)と福山通運(本社・広島県福山市)はこのほど、長距離輸送の中継地点でドライバーが交代する「中継輸送」の初の実証実験を実施しました。西濃・堺支店と福通・藤沢支店間で、中継基地となる西濃・浜松支店で両社のドライバーが交代、他社車両に乗り換え、福通・厚木支店、堺支店に戻るなど日帰り運行です。新システムの活用で異なる会社の車両でありながらリアルタイムで走行位置を特定・把握できる体制を整えました。ドライバー職の魅力向上や若年層のドライバー確保にもつながることが期待されています。
名鉄NX運輸(本社・名古屋市)はこのほどインドネシア現地で特定技能1号のトラックドライバー11人を初めて採用しました。全員がインドネシアで大型免許を取得済みで、4月をめどに業務を開始する予定です。今回の採用は名鉄グループで海外人材活用に取り組む名鉄エリアパートナーズ(本社・名古屋市)と外国人雇用サービスのキャムグローバル(本社・東京)が協労し、2 月からインドネシアで面接を実施して採用しました。
アマゾンジャパンは3月初め千葉県流山市に物流拠点「Amazon流山おおたかの森フルフィルメントセンター」を開設します。延べ床面積10万8000平方メートルで、商品保管容積約115万立方フィート、1日最大50万個以上の商品を取り扱う予定です。ロボットが商品棚を持ち上げて稼働するシステムではテクノロジーと人が共同で作業するなど商品の棚入れや棚出しの効率化を実現します。また、紙袋自動梱包機を導入することで、段ボール製の箱から紙袋へ包装を簡素化します。
先の衆院選挙は自民党の大勝利でしたが、今後、国内景気はどうなるのか、注意深く見守っていかねばなりません。但し、言うは易し行うは難しで、景気に左右されない「商品」「サービス」こそが事業展開の肝と銘じています。引き続き、ご愛顧のほど宜しくお願い申し上げます。 西口