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まなびのコラム

【第5回・トラックランドアカデミー】
山田団長に学ぶ「物流マネージャー実践研修」


シリーズで掲載して参りました山田団長に学ぶ「物流マネージャー実践研修」も
第5回の今回で最終回となります。「成果を創り出す為に」をテーマにまとめたいと思います。

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物流応援団 株式会社ヤマネット 代表取締役 山田 泰壮氏

 昭和40年京都生まれ。現在、物流応援団グループの代表として、株式会社ヤマネットと株式会社マイロジ(旧マルヒデ運送)を経営。高校卒業後すぐに地元(愛知県)中堅の運送会社に入社し、トラックドライバーとして社会人デビュー、その後、営業所長、静岡支店長、営業本部長、常務取締役を歴任し、2000年に退任後、ヤマネットを創業、物流応援団長と称し研修事業を立ち上げた後に御縁あり株式会社マイロジ(旧マルヒデ運送)の代表に着任、研修事業と実物流事業の兼務がスタートし、その後、研修事業は全国に展開、実物流事業は愛知県内に物流センターを3拠点設置し現在従業員数200名、東海エリアを中心に展開している。
著書に『崖っぷちから這い上がる「5つの力」』(ごま書房新社)、『良縁と強運を掴む』(セルバ書籍)、『フロイト、ユング、アドラーの心理学』(マネジメント社)がある。

成果の源は、詰まるところ“より良い人間関係”にあり

 前回、三つめの力“聴く力”では、「人間関係の責任は聴く側にあり」と締めくくりましたが、果たして本当にそうでしょうか?伝える側(出し手)と聴く側(受け手)、両者によって人間関係(コミュニケーション)は成立します。相手が聴きやすい(受け易い)ように伝える、相手が伝えやすい(出し易い)ように聴く。伝える(発信)と聴く(反応)、私達人間は、生まれてから死ぬまでの間、発信と反応を繰り返します。発信と反応こそが人間関係、発信と反応の繰り返しが人生といってもいいかもしれません。
例えば生まれた瞬間に「オギャー」と発信をすると、「まぁ元気な赤ちゃん」と助産婦さんが反応します。これが人生初の発信と反応。そこから数え切れないほどの発信と反応が繰り返され、例えば90年後、「お前と暮らせてワシは幸せだった」の発信に対して、妻が涙を流しながら手を握り「私もよ」と反応をする。人生最後の発信と反応を終え天寿を全うする。
こうやって、私達は生涯発信と反応を繰り返します。そして、どちらか一方だけを担当して生きることはできません、つまり、生涯発信のみで生きることもできなければ、生涯反応のみで生きることもできません。どちらも担当しなければならない宿命を持って生まれ、状況に応じてどちらも担当しなければならないのです。ある時は発信者、またある時は反応者。
もうおわかりでしょう。そう、どちらにも責任があるということ。伝える(発信する)側に立った時は伝える(発信する)側に、聴く(反応する)側に立った時は聴く(反応する)側に、つまり、「人間関係の責任者は常に自分である」ということ、これが結論です。
だから、伝える力(発信力)と聴く力(反応力)を鍛え磨くことは、より良い人間関係を築いていくうえで不可欠なことなのです。

成果を創り出す為に

 トラックランドアカデミーにて、5回にわたる連載で「物流マネージャー実践研修」の内容を紐解いて参りましたが、成果を創り出す為に土台として不可欠なものは、つまるところ“より良い人間関係”に他ならないということであります。その為に必要な力を磨いていく、それが ①決めたことをキチッとやる力 ②伝える力 ③聴く力。この三つの力を約半年という時間をかけ磨き体得し習慣化していく。それを体系化したプログラム、それこそが「物流マネージャー実践研修」なのです。
時代環境が激変していく中で、変えていかなければならないこと、変えてはならないことをしっかり見極めていかなければなりません。物流マネージャー実践研修は時代環境が変化をしようとも変わらない本質と原理原則を学ぶ研修です。
5回のシリーズにわたりご講読頂き誠に有り難うございました。これからも皆様と共に学び共に実践し共に成果を創り出して参りましょう。



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