月刊トラックランドONLINEとは

ユーザーボイス

有限会社 丸多商事運輸
代表取締役 佐藤 克之 氏

本   社 / 山形県鶴岡市藤島字村前35番地
設   立 / 平成8年5月
社 員 数 / 20名
保有車両数 / 15両

輪を広げたい想いから始まった運送業

庄内から発信して広がっていけばと思う。

 

トラック車両―原点である農業

丸多商事運輸は克之氏が平成4年に起業した。
トラックに興味を持ったのは克之氏が18歳のとき。当時は生産し、農協と市場へ出荷するだけの仕事。インターネットもなく、どんな作物が売れるかなどを知る機会がなかった時代、農業を成功させていくには…と導き出した手段は、お客様のニーズを知るためにトラックに乗り直接農作物を運ぶことだった。今でこそインターネットが発達し、生産者と消費者が繋がりやすくなったが、当時は機会がなかった。直接お客様と接し、ニーズのあるものを生産したい想いがあった。
約2年間地方から東京へと運ばれる作物を現場で学んでいった。
22歳で4t平ボディを購入し、実家の稲作を運ぶようになった。お客様の反応は良かったという佐藤社長。
産地の明示・検査をしていればお客様も安心して購入して頂け、米の自由化も相まって次第に東京の市場から契約農家に近い形で声がかかるようになっていった。
取引しているうちに庄内への荷物を運ぶ依頼が来るようになり営業ナンバー取得へと舵を切った。

―車両の選定

法人化したことで車両の準備が必要になる。これまで自社の荷物の運搬のみだったため、最初は車両の選定も手探り状態だった。

創業時の車両は?

全て平ボディで揃え1台新車、他は中古車にした。当時は、平ボディで庄内―東京間を行き来していた。時代の流れとともに、箱車、ウィング、冷凍車と変えていった。

購入メインから、リースdeスグのり利用へのきっかけは?

短期でも借りられるならいいな思い電話した。車は新車でも5年も使っていると壊れてくる。
中古車も当たり外れがある。現に中古車を買って痛い思いもしていた。

トラックランドのリースを利用してみて

荷主・近隣の受けもいいし、ドライバーも安心感があると思う。
運搬中で車両トラブルがほとんどないので、精神的に疲れなくなる。長年使っていると万が一止まってしまうかもしれない不安がストレスになるし、事故へとつながりかねない。何回も故障する車だと、イライラが募るだろう。荷扱いは悪くなることはないと思うが笑顔がなくなるだろう。そういうことを思うと絶対に壊れない方が良い。
新車を使っていると、周りも気になりだして人が集まってくる。自然と宣伝になる。

1年更新については?

トラックは使い方がハードで、荷主の状況次第で必要なトラックも変わってくる。特に冷凍車だと走行・冷凍両方を気にしないといけない。冷凍機の故障は致命的となってしまう。壊れることを考えると1年更新毎に新車がくる事は良い。
運賃交渉もしやすい。月額コストがわかっているし、最も心配な突発の故障リスクがないので提案もできる。
中でも一番は、荷主が心配しないということ。トラブルが一番困るわけで保険に入っているから大丈夫といった問題ではない。荷主との信頼関係を一番高くできるところにパフォーマンスを持っていくことが大切で、人脈ももちろん大切だがそうじゃないところでしっかりPRできるポイントだと思う。
あとは、新車だとタイヤも新品だしタイヤのコストも減らせるし、何かあればトラックランドさんが対応してくれる。

ドライバーの反応は?

新車に乗るので安全運転を心掛けるようになり、タバコもやめるようになった。これまでのトラックドライバーのイメージからの脱却を自然と行っている。あと昨年10月に導入したバネサスのウィングを、熟練のドライバーに運転してもらったら「なんだこれは!?」というリアクションだった。昔のそれとは全く違い跳ねない。これまでエアサスを入れていたが、それからバネサスでも問題ない、良いねとなった。こういった技術の進歩も、新車に触れれば肌で感じられるし過去のイメージのまま車両を選んでいくよりも、より経営面で貢献していけると感じた。
リースdeスグのりで業界がかわってくる。庄内からそれを発信して広がっていけばと思う。

―今後の展開

平成18年福島県郡山に支店を構え電気工事の事業を進めていたが、震災後営業圏が一部規制エリアとなり従業員の半数以上を庄内へ呼ぶ形となった。

今後の事業展開は?

トラック車両

郡山から呼んだ従業員は庄内で運送業に触れ、トラックに乗りたいと意見が出てきた。その意見を尊重し、福島で改めて運送業として営業許可をとり大型トラックの運転をさせたいと思っている。また、食品関係に力を入れている。震災時ほとんどの物流がストップしたが食品関係だけは止まらず動いていた。そこで原点に帰らなければならないと思った。そこまでに色々やったが、救援物資の運搬をすると改めて食品の大切さに気付かされた。
お客様も仲間もドライバーも宝物なので、年輪のように輪を増やしていきたいと思っている。
農業の小さな輪から始まり、環境を外へ外へと輪を広げていった結果、いつの間にか仕事になった。その想いは現在の丸多商事運輸の原点であり理念となっている。

株式会社タカロジ 取締役社長 道幸 由竹 氏前のページ

ジャパントラックショー2016次のページトラックランドONLINEタイトル

カテゴリー

月刊トラックランド本誌の定期購読ご希望の方はこちら
月刊トラックランド本誌バックナンバー
働くクルマの総合サイトトラックランド
PAGE TOP